新生ユヴェントスに理想的な“中盤の主役”候補 ピルロが目指すチームの形は

来季からユヴェントスの指揮を執ることとなったピルロ氏 photo/Getty Images

クラブOBが提言

ユヴェントスにレジェンドが帰ってくる。8日、同クラブは今季チームを率いたマウリツィオ・サッリ監督を解任し、新たにクラブOBのアンドレア・ピルロ氏を2020-21シーズンの指揮官に据えることを発表。現在まで続くイタリアでの“一強体制”構築に尽力した名手と共に、来季セリエA10連覇を目指すこととなった。

そんなレジェンドの帰還でユヴェントスはどのように変わるのか。おそらくこれはファンだけでなく、多くの人が気になっていることだろう。なにしろ、この男は現役を引退した後も指導者としてチームを率いた経験がない。プレイヤーとしては一流だったが、どのようにチームづくりをしていくのかは未知数だ。

しかし、そんな中でもピルロ監督は中盤のテコ入れからチームの基礎を築いていくはずだと主張するクラブOBがいる。現役時代に新指揮官と共闘した経験のあるルカ・トーニ氏だ。同氏は伊『Tuttosport』に対して、ピルロ監督はポゼッション型のチームを作りたがっているはずと語り、それに最適な選手についても次のように話している。
「アンドレアは中盤からチームの構築を開始するだろう。それにあたって、理想的な補強はポグバだろうね。実現できるかどうかはわからないけれど、彼がアンドレアにとって最良の選択肢であることは間違いない。アンドレアは守備とカウンターに重きを置く監督にはならないはずだ。ボールを支配するサッカーが大好きだからね。指導者としても、チームにはそれを求めることになるだろう。どんなシステムを採用するかはわからないけど、それはさほど重要なことじゃない。アンドレアは知的で柔軟な思考の持ち主だ。キャラクター的にはペップに近いと思うよ」

現地では若く計算できる選手がマタイス・デ・リフトしかいない最終ラインの補強も噂されているが、やはり現役時代に“稀代のレジスタ”として鳴らした男は中盤からチーム作りを開始することが有力か。クリスティアーノ・ロナウドやパウロ・ディバラといった強力なアタッカーへ、どんな状況でもボールを渡すことができる選手が必要なユヴェントス。たしかに、ポグバならばその役を完璧に務めることができそうだ。

レジェンドの指揮官就任で黄金時代の継続を図るユヴェントス。はたして、このギャンブルは吉と出るか、凶と出るか。現役時代に共闘し、特長をよく知るポグバを獲得できれば、成功の確率はグッと高くなるかもしれない。

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