かつてGKというポジションはなかなか評価されないこともあったが、近年のサッカー界において同ポジションはチームにとって極めて重要な要素と認識されるようになった。それは2018夏にチェルシーがアスレティック ・ビルバオからGKケパ・アリサバラガを獲得するために、7200万ポンド(約102億円)もの移籍金を投じたことからも窺い知ることができるだろう。
そんな、年を追うごとに評価が高まってきているGK。では、現在“世界最高級”との呼び声が高い守護神が移籍するとなれば、その移籍金はどれほど莫大なものとなるのだろうか。かつてマンチェスター・ユナイテッドなどで活躍したディミタール・ベルバトフ氏は、たとえ1億5000万ユーロ(約186億円)もの移籍金を支払うこととなっても安い方だと主張する。同氏が例に挙げたのはアトレティコ・マドリードに所属するスロベニア代表GKヤン・オブラクだ。
「たとえ1億5000万ユーロほどの費用がかかったとしても、オブラクほどのGKはあらゆるクラブにとって素晴らしいサインとなるだろう。どんなクラブが彼を獲得しても、間違いにはならないはずさ。オブラクはそろそろクラブを変えるべき時かもしれない。2年前にケパを高額な移籍金で獲得したチェルシーでさえ、オブラクを獲得できればその金額など気にならないだろう。獲得が簡単でないことは明らかだが、彼はそれほど価値のあるGKだよ」
英『Betfair』に対して、ベルバトフ氏はこのように語っている。1億5000万ユーロともなれば、フィールドプレイヤーを含むランキングでも史上最高額となる2億2200万ユーロでバルセロナからパリ・サンジェルマンへと移ったブラジル代表FWネイマールに次ぐ総合2位の高額移籍となる。しかし、それでもオブラクが市場に出れば争奪戦となることは必至なのだろうか。GKの市場価値が爆発的なスピードで高まっている。
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