強くて異様に速い。そんなモンスターが今季のプレミアリーグを駆け抜けた。
シーズンを通して話題を呼んだのは、ウォルバーハンプトンFWアダマ・トラオレである。以前からスピードは話題だったが、今季は単なるスピードスターではない真の評価を確立するシーズンになったと言えよう。
米『ESPN』が取り上げているが、今季トラオレはプレミアリーグにてドリブル成功数が180回に達した。これはチェルシーでプレイしていたFWエデン・アザールが2014-15シーズンに達成して以来の数字だという。アザール以来の数字となれば、もう世界最高クラスのドリブラーの仲間入りを果たしたも同然か。
アザールが華麗なテクニックで相手をかわしていくのに対し、トラオレは圧倒的なフィジカルが最大の武器だ。スピードに加えてパワーもあるため、強引に前を向いて加速するパターンで一気に相手を置き去りにできる。1対1で完璧に抑え込むのは難しいだろう。
ただ、まだ課題もある。アザールはそのドリブルを確実にゴールやアシストへ活かしていたが、トラオレの方はまだ無駄なプレイが多いと指摘されている。実際にSNS上でも評価は割れており、アザールらの領域には届かないとの意見も出ている。
「マシーンだ」
「現最高のドリブラーなのか?」
「フィジカルはすごいが、テクニックは酷いプレイヤーだ」
「ドリブルはできるが、ゴールやアシストが欠けている。アザールと同じレベルになることはない」
「ドリブルをしたその後どうするんだ?」
一部ではマンチェスター・シティに移籍し、ジョゼップ・グアルディオラの指導を受ければワールドクラスのウイングになれるとの意見も出ている。ビッグクラブで実力を試すタイミングにあるのかもしれないが、トラオレは来季さらなるブレイクを果たせるだろうか。
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