スーパーエース・ケインの伸びない数字 気になる“チャンスの質”低下問題

トッテナムのケイン photo/Getty Images

今でも凄いが……

ジョゼ・モウリーニョの下で状態を立て直し、来季こそはプレミアリーグの優勝争いに絡んでいきたいトッテナム。

そのために何より重要なのは、エースのハリー・ケインだ。トッテナムが上位を目指すにはケインが爆発するしかない。

しかし、今のトッテナムには疑問がある。プレミア屈指の点取り屋であるケインのを最大限活かせていないとの指摘も出てきているのだ。
問題視しているのは英『sky Sports』だ。同メディアが気にしているのは、ケインのシュート数の低下だ。

ケインは2016-17シーズンにリーグ戦で29点、続く2017-18シーズンには30点を挙げており、この時はペナルティエリア内でボールを受ける機会が1試合平均5回を超えていた。

特に2017-18シーズンは1試合平均6.69回とキャリアハイの数字を記録し、1試合平均シュート数もキャリアハイの5.37本と多かった。シュートチャンスが多かったことも、このシーズンに30点を挙げられた理由だろう。

ところが、2018-19シーズンからは数字が減少する。昨季はペナルティエリア内でのタッチ数が5.78回まで落ち、平均シュート数も3.78本まで低下。その流れは今季も止まらず、ここまでペナルティエリア内での平均タッチ数は4.56回、平均シュート数は2.84本まで落ちている。これは直近6シーズンではワーストの数字だ。

もちろんケインが怪我を抱えていたことも問題に繋がっているのだろう。しかし同メディアは、ケインへのチャンスボールの質が落ちていることの問題があると見ている。クリスティアン・エリクセンはもちろん、右サイドから高精度のクロスをくれたキーラン・トリッピアーが抜けたことも影響しているのだろう。

トッテナムはレスター・シティ戦、クリスタル・パレス戦と残り2試合を残している。ケインはここで5点以上奪えなければ、2シーズン続けてリーグ戦での得点数が20に届かないことになる。

ケインが落ちているのか、トッテナム全体のチャンスのクオリティが落ちているのか。答えは難しいが、ここ2シーズンのケインがベストな状態でないのは明らかだ。

果たしてモウリーニョのスタイルとケインの相性は良いのか。トッテナムが優勝を目指すには、ケインが30点近く奪う必要があり、来季はベストなケインの姿を見たいところだ。

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