レアルで大ブレイクの裏に元J戦士? “黄金の中盤”に割って入った若き怪物

今やレアルの中盤に欠かせない存在となったバルベルデ photo/Getty Images

ウルグアイの英雄から受けたアドバイス

今季のレアル・マドリードではこれまで絶対的とも思われていた中盤ユニットに変化が生じている。チャンピオンズリーグ3連覇など、レアルで大きな成功を収めてきたジネディーヌ・ジダン監督のサッカーを支えてきた“黄金の中盤”に21歳の新星が割って入ったのだ。

その21歳とはウルグアイ代表MFフェデリコ・バルベルデ。同選手は開幕前まで期待の若手の一人に過ぎなかったのだが、シーズンが進むにつれてその存在感は無視できないものとなっている。アグレッシブなドリブルや出足の早いチェックなどを武器に、瞬く間に攻守でレアルの中盤で欠かせない存在となったのだ。カゼミロ、トニ・クロース、ルカ・モドリッチの3人で鉄板となっていたMF陣に、この21歳は風穴を開けたと言っていい。

そんなバルベルデのブレイクには、母国の先輩も大きく関わっているのかもしれない。かつてセレッソ大阪でもプレイした元ウルグアイ代表FWディエゴ・フォルラン氏(現ペニャロール監督)が、若き怪物MFに関しての過去話を語っている。スペイン『as』が伝えた。
「今、フェデはレアルで彼がどんな選手であるかを示しているね。私は彼が17歳の時にペニャロールでプレイしているところを見たことがある。当時のフェデは少しずつ自分の居場所を掴もうとしていたよ。そして、今ではどんな試合でも素晴らしいコンディションで試合に臨むことができる選手となった」

「デポルティーボではかなり困難とも言える時期を過ごしていたけれど、私は彼と頻繁に連絡を取って落ち着くように言っていたんだ。そこで焦ってしまえばレアル復帰の遠回りになってしまうからね。その影響があったかはわからないけれど、彼は今レアルでその実力を証明している。まだ非常に若いこともあって、大きな可能性を秘めたフェデにはファンもメロメロのようだね」

武者修行先でなかなか結果を出せなくとも焦る必要はない。じっくり己のスキルを磨けばいつか報われる時が来る。フォルラン氏はウルグアイの至宝に対して、当時はそんな言葉を投げかけ続けていたのだろうか。若く才能ある選手が結果を求めすぎるあまりに方向性を見失うパターンはよくあるが、その点バルベルデには良き相談相手がいたようだ。

フォルラン氏の助言もあって、ブレることなく自身の目標に向かって突き進んだバルベルデ。とはいえ、ここがゴールでないことは明らか。第一段階をクリアした若き怪物のさらなる成長に期待したいところだ。

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