堅守のチームに生まれ変わったといえば聞こえはいいが、現在のレアル・マドリードは明らかに火力不足だ。攻撃面の問題を守備で必死にカバーしているところがあり、かつての銀河系軍団の姿はそこにない。
リーグ戦ではバルセロナを勝ち点差2で追う2位につけているが、得点数は49点。バルセロナとは14点の差がついており、4位レアル・ソシエダでも今季は45点奪っている。ビッグクラブとしてレアルの攻撃力は物足りない。
問題としては、得点を計算できる選手がFWカリム・ベンゼマくらいしかいなかったことにある。ベンゼマがここまで14得点と奮闘しているが、ベンゼマ1人だけで攻撃を引っ張るのは難しい。
怪我がちなガレス・ベイル、全くヒットせぬ新戦力のルカ・ヨビッチ、まだ得点量産を期待するには若すぎるヴィニシウス・ジュニオールとロドリゴ・ゴエスのブラジル人コンビと、ベンゼマの脇を固める人材が弱かった。
それを解消するのはこの2人しかいない。スペイン『MARCA』が期待をかけているのは、エデン・アザール&マルコ・アセンシオだ。
本来アザールは今季の目玉新戦力であり、序盤からフル稼働することが求められていた。それが怪我で計算が狂うことになり、今は完全復活の時を待っている状況だ。
アセンシオはシーズン開幕前に大怪我を負ってしまい、ようやく戻ってきた。新型コロナウイルスの影響によって中断期間が出来たわけだが、その間に2人が状態を上げてきたのはレアルにとってポジティブなポイントと言えよう。
右にアセンシオ、左にアザール、真ん中にベンゼマ。今季のレアルはこの3トップが定番の形となるはずだった。ようやくそのトリオが完成しようとしており、再開後は攻撃力で白星を稼いでいく銀河系軍団の姿を見せてほしい。
●最新情報をtwitterで見よう!
twitterアカウント
https://twitter.com/theWORLD_JPN/