細かなスタイルチェンジはお手の物 バイエルンの中盤に不可欠なテクニシャン

バイエルンで躍動するチアゴ photo/Getty Images

チームのために微調整を繰り返すMF

長きにわたってバイエルン・ミュンヘンの成功を支えてきた名手。そう言われれば、頭に思い浮かぶのはハンジ・フリック現体制下でも躍動しているFWトーマス・ミュラーだろう。バイエルン一筋のキャリアを形成する同選手は、間違いなくクラブを成功に導いてきたレジェンドだ。しかし、これまで7年半にわたって中盤でパスを捌き続けているテクニシャンのことも忘れてはいけない。MFチアゴ・アルカンタラだ。

2013年夏にバルセロナから加入して以降、チームに欠かせない存在としてバイエルンの中盤に君臨し続けているチアゴ。柔らかいタッチのドリブル、ボール回しの中心となれる視野の広さとパスセンスはどれも一級品と言える代物だ。生え抜きでこそないが、在籍7年半でバイエルンに14個ものタイトルをもたらした彼もまた、近年におけるバイエルン成功の立役者と言えるだろう。

そんなチアゴをブンデスリーガ公式サイトも高く評価しているようで、同メディアはこの29歳を「バイエルン中盤の原動力」と表現し賛辞を送っている。フリック政権の最初期こそ4試合連続でベンチスタートとなったものの、その後定位置を奪い返すとボランチに固定されたジョシュア・キミッヒと強力コンビを形成している同選手。シーズン後半戦に入ってからは90分あたり平均96回ものボールタッチ数を記録しており、以前よりも低い位置から落ち着いてゲームを作る役にピタリとハマった格好だ。前半戦の同スタッツが平均87回だったことを考えると、そのスタッツが大幅に上昇していることが見て取れる。
細かな立場の変化こそあれど、常に新たなチーム状況に対応して結果を残すチアゴ。その対応力は異次元のレベルに到達していると言っていいか。大きな注目を集めることこそ少ないが、ドイツの強豪には細かくスタイルをアップデートさせる有能テクニシャンがいる。

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