「冗談だと思った」セリエAで2番目の新型コロナ感染者が当時の様子を告白

新型コロナウイルスに感染していたガッビアディーニ photo/Getty Images

ほとんど熱も出なかったのに……

サンプドリアに所属する元イタリア代表FWマノーロ・ガッビアディーニが、新型コロナウイルスに感染した際の様子などを明かしている。

世界中で猛威を振るっている新型コロナウイルス。現在はヨーロッパで感染者が急激に拡大しており、特にイタリアで深刻な問題となっている。セリエAは中断を余儀なくされているが、選手やクラブ関係者たちにも続々と陽性反応が出ていることが確認されている状況だ。

そんな中、セリエAで2番目の感染者となったガッビアディーニが、伊『Gazzetta dello Sport』のインタビューで当時の様子や心境を吐露。次のようなコメントを残している。
「3月10日に少し辛い思いをしたが、(新型コロナ)ウイルスだとは思わなかったよ。その夜はぐったりとして、朝にも少しめまいはしけど、熱はそこまでなかったからね。体温を測ってみても37.5度だっよ。ただ、僕には妻と2人の子供がいるから、サンプドリアのメディカルスタッフに連絡した。すると、検査を受けることを勧められたんだ。木曜日(12日)には完全に体調が良くなっていたけど、医者から電話をもらい、コロナウイルスで陽性反応が出たと告げられた」

「冗談だと思ったよ。体温もすぐに戻ったし、これは予想だにしていなかった。もし医者から検査を行うまで1日待つよう言われていたら体調が回復していたので、検査自体行わなかっただろう。陽性反応が出るとは思っていなかったので、市場に果物を買いに行ってしまった。このことで、知らずに年配の方にウイルスを移してしまった可能性があると思うと、今も心苦しい」

「誰もが新型コロナウイルスを過小評価しており、これほど深刻な流行になるとは予測していなかったと思う。僕もなぜこの病気に感染したのかわからないよ。でも、感染したら14日間の隔離を余儀なくされ、外出が可能になる前にも医師の検査を受けなければならない。この期間中、サンプドリアが本当によくしてくれて、家族であることを再認識させられた。僕は家族やベルガモの人々が心配だ。窓を開けると、聞こえてくるのは救急車のサイレンばかりだからね」

やはり新型コロナウイルスに感染してもほとんど症状が見られない人もいるようだ。そのため、イタリアでは無意識にウイルスを拡散してしまって人が多くいたのかもしれない。できるだけ早くこの状況が収束することを願いたい。

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