現在アジア圏を中心に世界で猛威を振るっている新型コロナウイルス。サッカー界にもその影響は波及しており、現地時間27日にはイタリア・セリエCのUSピアネーゼに所属する選手一人が検査の結果ウイルスの陽性反応が出たと報じられた。
そんな中、FW武藤嘉紀が所属するイングランド・プレミアリーグのニューカッスルも、選手に対する感染防止策を打ち出しさっそく実行しているようだ。
その施策とはファンとの握手禁止。英『DAILY STAR』によると、現状どんな人がウイルスを持っているかわからない中で、同クラブは選手と不特定多数の人々との濃厚接触を危惧しているという。現時点で関係者に陽性反応が出た者はいないが、ニューカッスルはクラブを挙げて感染拡大防止に協力する構えのようだ。この感染防止策について、ニューカッスルを率いるスティーブ・ブルース監督は次のようにコメントしている。
「ドクターの助言によって、選手にファンとの握手を禁止する旨を伝えたよ。今後ウイルスが一掃されることを期待している。今は我々も他の人と同じで、次に何が起こるかをチェックするためテレビにかじりついているよ。この国で状況が悪化しないことを祈るばかりだ」
欧州では主にイタリアで感染が拡大している新型コロナウイルス。イングランドでも28日には検査によって新たに2人の陽性反応が確認され、イギリス全体での感染者は16名にまで増えている。
セリエAではすでに第25節に予定されていた4試合が延期、第26節の5試合で無観客での開催が予定されているが、プレミアリーグは今のところ通常通り日程を消化する予定。それだけに、クラブそれぞれの対応が今後ウイルス封じ込めのカギを握ってくることは間違いない。新型コロナウイルスの脅威に対して、早めに動き出したニューカッスル。ファンとして残念な気持ちはあるかもしれないが、これは仕方のないことだろう。同クラブ以外にも、全てのチームが高い意識を持って選手を守りたいところだ。
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