プレミアリーグで首位を独走するリヴァプールは、5位マンチェスター・ユナイテッドと対戦する。かつては英国中のフットボールファンが血をたぎらせたダービーマッチだが、今では両者にかなりの差がついてしまった感は否めない。
リヴァプールのOBであるロビー・ファウラー氏も、マンUは落ちぶれたと考えている。英『Daily Mirror』が同氏のコラムを掲載した。
「彼ら(マンU)が日曜日に勝ったとしても、引き離されているという事実は変わらない。彼らはなにがクラブで起こっているのか、長く厳しい目で見ないといけないよ」
「彼らにはメンタリティの問題があると思う。マンUはたくさんのお金を費やした。にも関わらず、その結果を示すものがほとんどないんだ。具体的に言おう。リーダーはどこにいる? すべてのゲームで一貫性とコミットメントを示すプレイヤーはどこにいるんだい? 彼らの今季のベストはおそらく、シティ戦とリヴァプールとのホームゲームだ。でもなぜ彼らは、毎週のようにそのレベルのフォームを作り出せないんだ?」
「アレックス・ファーガソンが行ったのは、短期的な修正だけでなく、長期的な計画だったと思う。でもその状況は逆転したんだ。リヴァプールとシティは、マネージャーと長期にわたるチームを構築し、可能性のある若くて優れた選手を購入して成長させることで、5年にわたる計画を追求している。彼らは主にスーパースターを作っているのであって、買っているわけじゃない。大爆発したフィルジル・ファン・ダイクだって、レアル・マドリードではなくセルティックとサウサンプトンでプレイしていた選手だ。彼は現在、リヴァプールに来たばかりのときよりもはるかに良くなっている」
「マンUはそれを見た。必死だったんだ。そこで彼らはシュバインシュタイガー、ディ・マリア、イブラヒモビッチ、ファルカオ、ムヒタリアン、サンチェスといった既成のスターに、追いつくための愚かなお金を費やしたんだ。間違ったプレイヤーのための、愚かなお金さ」
スターを高額で買っては手放し、を繰り返すうちに、ライバルクラブにすっかり引き離されてしまったマンU。ジェイムズやグリーンウッドなど優秀な若手も抱えるだけに、今後はファウラー氏を見返すような成長戦略を見せていかねばならないだろう。
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