リーガ・エスパニョーラで首位に立っているのに、どこかスッキリしない。現在のバルセロナはそんな状態が続いている。4日にはエスパニョールと2-2で引き分けており、今季は格下相手に勝ち点を取りこぼすケースも目立っている。
スペイン『MARCA』は今のバルセロナに複数の問題があると伝えており、これらを解決しない限り夢のチャンピオンズリーグ制覇は難しいのだろう。
1.守備が脆すぎる
バルセロナは19試合を消化した段階で23失点を喫しており、レアル・マドリードとアトレティコ・マドリードの12失点に比べて多すぎる。現段階では2003-04シーズン以来となるワーストの数字となっているようで、これは早急に解決すべき問題だ。
2.アウェイの戦いに弱い
今回2-2で引き分けたエスパニョール戦もアウェイでの戦いだったが、現在のバルセロナはカンプ・ノウを離れると急に脆くなる。レアル・マドリードとのクラシコを除けば今季リーグ戦ではホーム全勝なのだが、アウェイではアスレティック・ビルバオ、グラナダ、レバンテに敗北。オサスナ、レアル・ソシエダとは引き分けた。
ここまでアウェイ10試合のうち、獲得した勝ち点は15。半分しか勝ち点を稼げていないことになり、これも大きな問題と言えよう。
3.勝ち点40の物足りなさ
現在バルセロナは勝ち点40でレアルと並んでいるが、19試合消化時点で勝ち点40は2007-08シーズン以来のワースト記録だという。数年前のバルセロナは国内リーグで勝って当たり前、取りこぼしは1つか2つといった具合だったが、レアル・マドリードと同じく国内で苦戦するケースが目立ってきている。
4.中盤の構成が変わりすぎ
セルヒオ・ブスケッツはすでにピークを過ぎたと指摘され、ここへきてイヴァン・ラキティッチのプレイタイムが増えてきた。アルトゥール・メロは負傷離脱が続き、同メディアが最も一貫性のあるMFと称えるアルトゥーロ・ビダルはなぜかスタメンの機会が増えない。数年前は中盤が最大のストロングポイントだったのだが、なかなか形が決まらないまま後半戦を迎えてしまった。
このペースでもリーガ・エスパニョーラを制することは可能かもしれない。しかし、それだけで満足するほどバルセロナのサポーターは甘くない。美しく勝ち、欧州の頂点に立つ。これがバルセロナに求められていることであり、今の状況でチャンピオンズリーグ制覇の夢を見るのは少しばかり難しいか。
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