“チェルシーの番人”がピッチに帰ってきた トップ4狙うにはこの男が必要だ

CLリール戦で復帰を果たしたチェルシーのリュディガー photo/Getty Images

CLリール戦で約3カ月ぶりに復帰

今季プレミアリーグで9勝2分5敗の4位と、開幕前の下馬評を覆して上位に食い込んでいるチェルシー。補強禁止処分を受けながらも若手を上手くマネジメントし、戦える集団を作り上げたフランク・ランパード監督の手腕は見事と言うべきだろう。ここまで大崩れすることなくTOP4圏内を維持している。

そんなチェルシーの強さを支えているのはやはり攻撃力か。FWタミー・エイブラハムやMFメイソン・マウントといった期待の若手が揃う前線は、プレミアでも屈指の破壊力を誇る。しかし、その一方で少し気がかりなのは守備の脆さだ。ここまで同クラブはリーグ戦で24失点。4位以上のクラブで20失点以上を喫しているのは彼らだけだ。今季クリーンシートを達成したのは3試合のみ。安定した強さを手に入れたいのであれば、ここの改善は急務と言える。

しかし、そんなチェルシーに頼もしい男が帰ってきた。それは現地時間10日に行われたチャンピオンズリーグ・グループリーグ第6節のリール戦で、約3カ月ぶりの復帰を果たしたDFアントニオ・リュディガーだ。同選手はこの試合で復帰前と変わらぬリーダーシップを発揮して最終ラインを統率。冷静な対応でチームのGL逆転突破に貢献した。
若い選手が多いチェルシーにおいて、リュディガーのような経験のある選手は貴重。英『THE Sun』もこのディフェンスリーダーの帰還はチェルシーにとってかなり大きいと見ているようで、「リュディガーはチェルシーがプレミアをトップ4でフィニッシュするためには絶対に必要な存在」と題して特集を組んでいる。その中で「このドイツ人は長い間チェルシーファンの間で懸念されていた最終ラインに大きな安定感をもたらすはずだ。それだけでなく、彼の復帰は攻撃面にも恩恵をもたらすだろう。セサル・アスピリクエタが安心してオーバーラップを仕掛けることができるようになるからだ」と、リュディガーの存在が単に守備面だけでなく攻撃面にも好影響を与えるはずと分析。26歳DFがどれほどランパード監督にとって重要な存在であるかを伝えている。

チェルシーファンが待ち望んだ男の帰還。クルト・ズマ、フィカヨ・トモリのCBコンビも悪くはなかったが、やはり重要な場面で若さが露呈する場面も散見された。この2人のお手本としても、リュディガーはチェルシーに大きなものをもたらすことだろう。“チェルシーの番人”には、早くも獅子奮迅の活躍が求められている。

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