カンテもアグエロも 2010年代の大ヒット補強で組むプレミアベストイレブン

マンCのアグエロ photo/Getty Images

2010年代のサッカー界を盛り上げた名手たち

2010年代もそろそろ終わりへ近づいているが、この10年の間にプレミアリーグで起きたベスト補強イレブンを決めようではないか。

今回英『GIVE ME SPORT』は、各ポジションごとにここ10年のベスト補強を選出。実力はもちろん、移籍金のバランスなども考慮されたイレブンとなっている。

・GK
ダビド・デ・ヘア(アトレティコ・マドリード→マンチェスター・ユナイテッド 2011 1890万ポンド)
リヴァプールのアリソン・ベッカー、マンチェスター・シティのエデルソン・モラレスも優れているが、やはり長きにわたって活躍しているという点でデ・ヘアが上をいく。納得の選出だろう。

・サイドバック
セサル・アスピリクエタ(マルセイユ→チェルシー 2012 700万ポンド)
アンドリュー・ロバートソン(ハル・シティ→リヴァプール 2017 800万ポンド)

アスピリクエタは攻撃面での派手さこそないが、1対1の守備では抜群の強さを誇る。FA杯とプレミアリーグを2回ずつ制し、ヨーロッパリーグ制覇も経験した。一貫性の部分を同メディアは高く評価している。

ロバートソンはまだ時間が浅いが、すでにプレミアの歴史に名を残す名サイドバックとなりつつある。攻撃力はトップレベルにあり、移籍金額を考えても大ヒットと言えよう。

・センターバック
フィルジル・ファン・ダイク(セルティック→サウサンプトン 2015 1300万ポンド)
ハリー・マグワイア(ハル・シティ→レスター・シティ 2017 1700万ポンド)

前者はリヴァプール、後者はマンチェスター・ユナイテッドで活躍しているが、今回はその1つ前の移籍が評価の対象となった。当時の移籍金額を考えると、彼らはバーゲン選手だったと言っていい。ともに中堅クラブで結果を残し、莫大な移籍金とともにビッグクラブへ向かっている。

・MF
エンゴロ・カンテ(カーン→チェルシー 2015 560万ポンド)
フェルナンジーニョ(シャフタール・ドネツク→マンチェスター・シティ 2013 3000万ポンド)
ダビド・シルバ(バレンシア→マンチェスター・シティ 2010 2400万ポンド)
フィリペ・コウチーニョ(インテル→リヴァプール 2013 800万ポンド)

費用的にカンテの獲得はプレミア史に残る大ヒットだ。1年で世界トップレベルの守備的MFであることを証明し、奇跡のプレミア制覇に貢献。チェルシーへ引き抜かれることになった。

シルバは2010年代のプレミアを盛り上げてきた名手であり、この10年間をシルバ抜きで語ることはできないだろう。マンC強化のためにフル稼働した10年だった。

フェルナンジーニョ獲得にかかった移籍金は決して安価なものではないが、それでも重要性を考えれば妥当だろう。マンCが強豪クラブへと成長するうえで守備的MFフェルナンジーニョは欠かせぬ存在だった。

コウチーニョはパフォーマンスもそうだが、ビジネス面でも大きかった。リヴァプールが獲得に費やしたのは800万ポンドで、それが5年後には1億4200万ポンドもの移籍金でバルセロナへ引き抜かれている。コウチーニョの才能をリヴァプールが見抜き、確実に活かした点は評価されるべきだろう。

FW
セルヒオ・アグエロ(アトレティコ・マドリード→マンチェスター・シティ 2011 3800万ポンド)
エデン・アザール(リール→チェルシー 2012 3200万ポンド)

このイレブンの中ではアグエロが最高額だが、貢献度を考えれば当然だろう。シルバやフェルナンジーニョと同じくマンCを強くした功労者の1人であり、プレミアの歴史に名を残す名ストライカーだ。アグエロがマンCをプレミア制覇へ導いた奇跡の逆転弾は永遠に語り継がれることだろう。

加入からの7年間、アザールは手に負えないドリブラーであり続けた。この10年では間違いなくプレミア最高のドリブラーだったはずだ。チェルシーの攻撃を1人でクリエイトしていたところがあり、その美技に観衆は何度も沸いた。

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