現世界最高のGKは誰なのか。昨年までなら、マンチェスター・ユナイテッドのダビド・デ・ヘアやアトレティコ・マドリードのヤン・オブラク、そしてチェルシー在籍時に好パフォーマンスを披露していたレアル・マドリードのティボー・クルトワらが候補者だった。しかし、1年でその勢力図には変化が生じている。
米『ESPN』は2019年版のGKランキングTOP10を発表しているが、注目すべきはマンUのデ・ヘアだ。2018年版では1位に君臨していた守護神だが、ここ最近のパフォーマンスは少々安定感を欠いている。今でもビッグセーブこそあるものの、イージーなミスも目立ちやや不安定さは否めない印象だ。そんなデ・ヘアは今回何位となったのだろうか。
10位:アンドレ・オナナ(アヤックス)
9位:ダビド・デ・ヘア(マンチェスター・ユナイテッド)
8位:ウーゴ・ロリス(トッテナム)
7位:ケパ・アリサバラガ(チェルシー)
6位:ヴォイチェフ・シュチェスニー(ユヴェントス)
まずは10位から6位の紹介だが、デ・ヘアの順位は9位まで落ちている。かつて世界最高級のセービングを披露していた男は、1年でTOP10入りさえギリギリになってしまった。このランキングを取り上げた英『sportskeeda』も「順位を下げた要因はミス増加のせいだろう」としている。そんなデ・ヘアを超えてきたのが、6位に入ったユヴェントスのシュチェスニー。派手さこそないものの、堅実なパフォーマンスでイタリアの名門を最後方から支えている。長きにわたって正守護神を務めたジャンルイジ・ブッフォンの後継者がここまであっさり見つかるとは、ユヴェントスにとって幸運だった。
5位:マヌエル・ノイアー(バイエルン・ミュンヘン)
4位:エデルソン・モラレス(マンチェスター・シティ)
3位:マルク・アンドレ・テア・シュテーゲン(バルセロナ)
2位:ヤン・オブラク(アトレティコ・マドリード)
1位:アリソン・ベッカー(リヴァプール)
TOP5はこのようになった。エデルソンやテア・シュテーゲンの順位は相変わらず高い。5位のノイアーはドイツ代表での活躍も認められ、昨年の7位から2つ順位を上げている。一方で、昨年3位だったクルトワはまさかのTOP10入りを逃す結果に。レアル移籍後の低調なパフォーマンスが響いた格好となった。
そして栄えある第1位に輝いたのはリヴァプールのアリソン。今季は怪我で出遅れたものの、昨季のパフォーマンスは各方面から称賛を浴びた。選定した『ESPN』も「彼がボールを保持していると、信頼や落ち着きが滲み出てくる。ゴールポストの間に位置する選手の理想像だ」と、この守護神に最大級の賛辞を送っている。
2019年のサッカー界を彩った10名のGK。世代交代を感じさせる結果となったが、はたして2020年はどのような顔ぶれとなるのだろうか。さらなる有能守護神の出現や今年評価を落としてしまった選手の逆襲に期待したい。
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