64人試す“高速の若返り” 平均年齢マイナス4歳のアッズーリが迎える復活の時

EURO2020本大会行きを決めたイタリア photo/Getty Images

マンチーニ改革で復活

EURO2020予選もいよいよ大詰めを迎えたが、今大会のポジティブな点の1つにオランダ代表、イタリア代表の古豪2チームが無事に予選を通過したことが挙げられる。

オランダはEURO2016、2018ロシアワールドカップの両方で予選敗退の屈辱を味わったが、今ではフィルジル・ファン・ダイクやフレンキー・デ・ヨングらワールドクラスの選手を中心に欧州制覇をも狙える陣容を作り上げている。

どちらかといえばデ・ヨングやマタイス・デ・リフトら注目の若手が続々と出てきているオランダの方に話題が集中しがちだが、ロシアワールドカップ欧州予選敗退から見事に復活を遂げたイタリアも称賛されるべきだろう。伊『Calciomercato』も、ロベルト・マンチーニ体制になってからの約2年間で全てが変わったと取り上げている。
イタリアは今回のEURO2020予選でギリシャ、フィンランド、アルメニア、ボスニア・ヘルツェゴヴィナ、リヒテンシュタインと同組になっており、くじ運に恵まれたところもある。それでもグループで9連勝を達成しているのは見事で、マンチーニは十分すぎる結果を残している。

何よりの功績は結果を出すと同時に若返りに着手したことで、現在のチームの平均年齢は26歳と3ヶ月まで下がっているという。あのロシアワールドカップ欧州予選プレーオフ第2戦でスウェーデン代表とスコアレスドローで引き分けた時、チームの平均年齢は30歳と8ヶ月だった。それから考えると、イタリアはこの2年で平均年齢を大きく落とすことに成功したと言える。

ブッフォン、バルザッリ、デ・ロッシらベテラン組はチームを離れ、マンチーニは就任から実に64人もの選手を招集してきた。FWフェデリコ・キエーザやMFニコロ・バレッラ、ニコロ・ザニオーロら若手に出番が与えられるようになり、EURO2020本大会ではガラリと変わったイタリアを世界に披露することになるだろう。今予選では強豪と呼べるチームとの対戦がなかっただけに、本大会で強豪と真剣勝負をした時にどこまで戦えるのかは非常に楽しみだ。

スターが各エリアに揃ってきているオランダと、若返りを進めながらも失点を3に抑えるマンチーニらしい手堅いサッカーで白星を積み上げてきたイタリア。復活の古豪2チームが本大会でどこまで暴れてくれるのか、世界が注目している。

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