チェルシーで頭角現す“静かなる獣” 「強くて、速い」19歳DF

今季チェルシーに復帰したR・ジェイムズ photo/Getty Images

「あまり近くでプレイしたくないね」

今季を若手主体のメンバー構成で戦っているチェルシーだが、現在彼らはプレミアリーグで3位と好位置につけている。FWタミー・エイブラハムやMFメイソン・マウントといった若きタレントが台頭し、ノリに乗っている印象だ。

そんなチェルシーで、またその才能を開花させようとしている若者がいる。DFリース・ジェイムズだ。現在19歳のR・ジェイムズはチェルシー下部組織出身で、右サイドバックを本職とする選手。昨季はチャンピオンシップ(英2部)のウィガンにレンタルされ、公式戦46試合に出場した。チェルシーに戻った今季はここまで9試合に出場し、2ゴール1アシストを記録している。現地時間5日に行われたチャンピオンズリーグ・グループリーグ第4節のアヤックス戦では、後半頭から途中投入され値千金の同点弾を沈めた。

赤丸急上昇中のR・ジェイムズ。そんな彼はチームメイトからの評価も高い。年齢が1つ上で、アカデミーの先輩であるマウントもこの19歳の能力を絶賛している。
「僕らはアカデミー出身だ。なので、8歳の時からリースを知っているよ。彼はとても物静かな人間だね。そして、プレイ面では途方も無いポテンシャルを持っている。現在も素晴らしいけど、将来はもっと凄い選手になるんじゃないかな。強いし、素早いし、とてもパワフルだから僕は彼のことを“ビースト”って呼んでいるよ。だから練習中はあまり近くでプレイしたくないね。離れた場所でプレイするのが安全だよ」

マウントがこのように語ったことを英『The Telegraph』が伝えている。ニックネームは“ビースト”。抜群のテクニックで対峙した選手を翻弄するこのテクニシャンでも近づきたくないとは少々驚きだ。

リーグ戦第12節クリスタル・パレス戦では、マッチアップしたFWウィルフリード・ザハを完封したR・ジェイムズ。もはやこの19歳の能力はプレミア屈指のウインガーを封殺できるレベルにまで到達している。はたして今後、彼はどこまで成長するのか。若手軍団にまた現れた新星にはこれからも目が離せない。

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