長きにわたってリヴァプールを主将として牽引し、多くのファンに愛されたスティーブン・ジェラード。彼は間違いなく同クラブのレジェンドだ。そんな彼の後継者の出現に期待しているリヴァプールファンも多いだろう。しかし、イングランドにおいて現時点で最も“ジェラードの後継者”に近いとされている選手は、あろうことかマージサイドの宿敵にいる。
それはエヴァートンのU-21イングランド代表MFトム・デイビスだ。風貌こそ金髪に髭をたくわえておりジェラードには似ても似つかないが、そのプレイスタイルは近しいものがある。ジェラードは実にイングランド人らしい典型的なボックス・トゥ・ボックスの選手だったが、デイヴィスもその流れを汲んでいる。アジリティの高さはプレミアでも屈指のレベルと言って差し支えないだろう。得点力やテクニックの高さも彼が“ジェラードの後継者”と呼ばれる所以だ。
宿敵のレジェンドに喩えられているデイビス。しかし思いの外、そんな人々の評価に本人は満足しているようだ。英『Daily Mirror』によると、彼はむしろジェラードと比較されることは嬉しいとまで語っている。
「ジェラードはクオリティの高い選手だった。彼と比較されるのは嬉しいよ。地元のヒーローだからね。街中では誰もが彼のことを知っている。エヴァートンのために彼のよなプレイができたらいいね。やってみたいよ。僕とジェラードが全く一緒だとは思わないけど、頭の中で僕は最高のクオリティを持った選手になれると思っているんだ。その域に届くだけのポテンシャルを持っていると思うね」
エヴァートンの下部組織出身だが、彼も歴としたリヴァプール出身のスカウサー。選んだクラブは違えど、やはり地元の英雄と比較されるのは嬉しいようだ。ファンは少々複雑な気持ちかもしれないが……。
自分がレジェンド級の選手になれる可能性を秘めていると強気な発言を残したデイビス。はたして、今後この21歳は今後どのような成長曲線を描くのか。宣言通り、ぜひジェラード級の選手となってほしいところだ。
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