世界から注目されるJクラブの育成力 絶賛された“レアル撃破”の強豪ユース

「柏から世界へ」。レイソルのアカデミーはまさにこのスローガンを体現している photo/Getty Images

「柏から世界へ」掲げる育成のスペシャリスト

現在、日本サッカーは新たな時代を迎えつつあると言っていいだろう。今夏には久保建英や安部裕葵といった若い選手がスペインの2強であるレアル・マドリードとバルセロナにそれぞれ移籍した。久保はマジョルカへレンタル移籍し安部はBチームでプレイすることとなっているが、世界トップレベルのクラブにその才能を認められたことは間違いない。

この2人以外にも今夏には多くの若き侍たちが海を渡った。ガンバ大阪からマンチェスター・シティに向かったMF食野亮太郎(現在はハーツにレンタル中)、松本山雅からマリティモに向かったFW前田大然、名古屋グランパスからAZに向かったDF菅原由勢、川崎フロンターレからアントワープに向かったMF三好康児……。他にも多くの選手がいる。

この日本人海外移籍ラッシュに仏『Lucarne Opposee』が注目している。同メディアは「なぜ日本人がここまで若い選手を海外クラブに送り出せるのか」とした上で、その最大の要因はJリーグの育成力と分析している。

「日本人選手が続々と海外クラブに移籍しているのは偶然か? 答えはノーだ。これらの選手は1990年代に日本サッカー協会が実施したプロジェクトから収穫された果実。2050年のワールドカップで優勝するために、彼らはかねてより欧州リーグに引けを取らないレベルの高い自国リーグを作ろうとしている。その目標を達成するために、Jクラブは独自のアカデミーを持ち、ユースチームを作っている。ゆっくりだが確実に、彼らは組織を作り上げているのだ」

そして、そのアカデミーの中でも同メディアが注目しているのは柏レイソルのアカデミーだ。昨シーズン、残念ながらJ2に降格してしまった同クラブだがその育成力はJ屈指。近年ではGK中村航輔やDF中山雄太、FW伊藤達哉といった優秀な選手を輩出していることもご存知の方は多いだろう。

「そんなJリーグクラブのアカデミーの中でも、最高の1つに数えられるのが柏レイソルだ。彼らのユースチームはヨーロッパ最高峰クラブのユースチームとさえ競争できている。カタールで行われているアルカス・インターナショナルカップに定期的に参加し、レアル・マドリードやベンフィカ、トッテナムといった相手と互角に戦っている。ポルトガルに向かった選手(ベンフィカに移籍したGK小久保玲央ブライアン)のように、世界最高のユースチームと戦ったのちに評価を上げ、海外クラブと契約する可能性もある」

2012年の第1回大会開催以降、毎年冬にカタールで行われるアルカス・インターナショナルカップ。柏のアカデミーは2016年から毎年出場しており、2017年大会ではバイエルン・ミュンヘン、2018年大会と2019年大会ではレアル・マドリードを撃破している。

「柏の育成、俺たちの宝」、「柏から世界へ」。これは柏サポーターが大切にしている言葉だが、アカデミーの選手たちはまさにこれを体現していると言っていいだろう。また、そんな柏を敗るチームも他のJクラブユースの中にはある。はたして、日本サッカーの未来を担う逸材は次にどのクラブから出現するか。トップチームだけでなく、アカデミーの選手たちも要チェックだ。

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