昨季までチームのキャプテンを務めたDFローラン・コシェルニーが退団したことにより、今季からアーセナルの新キャプテンに就任することとなったMFグラニト・ジャカ。しかし、彼が見せる今季のパフォーマンスに納得していない人々は多いようで、ファンからは不満が絶え間なく噴出している状況だ。
サッカー選手ならば、誰でも調子の悪い日はある。しかし、ジャカの場合はその範疇におさまらないと英『The Sun』は主張する。何しろ、彼が出場した試合でアーセナルの勝率はガクッと下がるのだ。同メディアはウナイ・エメリ監督が就任して以降に同クラブが戦った73試合のうち、ジャカが出場した時とそうでない時の戦績を比較し「ジャカは本当に必要か?」と疑問を投げかけている。
試合数:50試合(23試合)
勝利数:26勝(17勝)
勝率:52%(74%)
1試合平均得点:1.8点(2.6点)
1試合平均失点:1.3点(1.1点)
※カッコ内がジャカ不在時の戦績
結果は上記の通り。ジャカが出場した試合の勝率は、彼の不在時よりも20%以上低いことが見て取れる。その他に、特に顕著になって現れたのは1試合平均得点の低下。実に0.8点も落ち込んでいる。攻撃面ではそれなりの貢献を果たしているイメージのある同選手だが、意外な結果と言えるか。思えば、最近では同選手の代名詞とも言える強烈なミドルシュートも決まっていない。
もちろん、全てが彼のせいだというわけではないはず。個人スタッツだけを抜き取れば、ジャカは今季パフォーマンスが絶賛されているMFマッテオ・グエンドウジにも劣らない数字を残している。エメリ監督の起用法が悪いという見方もできるだろう。[4-3-3]でアンカーのポジションを務める選手には、守備時に広大なスペースをカバーする能力も求められる。ジャカはハードワークを厭わない選手だが、スピードに関して言えばそれは彼の得意分野ではない。守備に追われる中で強みを活かしきれない部分もあるのだろう。
しかし結果として、ジャカが出場した試合でアーセナルを勝利に導くことができていないのもまた事実。やはりイメージは良くない。はたして、苦境に立たされるガナーズの新キャプテンは今後この状況を打開することができるのか。ここからの逆襲に期待したいところだ。
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