ポゼッション率下がっても得点増加 インテルで起こるコンテ・マジック 

インテルを指揮するコンテ photo/Getty Images

一気にユーヴェ最大のライバルへ

残念ながら王者ユヴェントスとの直接対決は1-2で落としてしまったが、アントニオ・コンテ率いるインテルは開幕7試合で6勝1敗と見事な成績で今季の戦いをスタートさせた。

今夏にFWロメル・ルカク、MFステファノ・センシ、DFディエゴ・ゴディンなど即戦力を数枚揃えたことはもちろんだが、やはりコンテの手腕が大きい。伊『Gazzetta dello Sport』がここまでの戦いを振り返っているが、昨季の立ち上がりとは違いがある。

昨季は開幕節からいきなりサッスオーロに敗れ、開幕7試合は4勝1分2敗の成績でスタートさせている。得点数は10点だったが、今季のインテルは14得点を記録。失点も昨季は7試合で5失点だが、今季はさらに少ない4失点に抑えている。しかもそのうちの2点はユヴェントス相手に喫したもので、守備もかなりの安定感を誇っている。
また興味深いのは、インテルはルチアーノ・スパレッティが指揮していた昨季の方が僅かにポゼッション率が高かったという。開幕7試合の得点数は今季の方が上なのだが、ポゼッション率は下がっている。つまりコンテのチームの方が縦へ展開するペースが早いということだろう。コンテのチームは前線のルカクをシンプルに使うことも多く、中盤で横パスを回す時間はあまり多くない。これも得点数増加の理由の1つなのかもしれない。

ゴディンを加えたことでコンテお得意の3バックもスムーズに取り入れることができており、さらに若いアレッサンドロ・バストーニのこともコンテは信頼している。立ち上がりからやりたいフットボールがはっきりしており、選手たちにも迷いは少ないように見える。

積極的に中盤から前線へ顔を出すセンシも早々にフィットするなど、インテルの立ち上がりは驚くほど快調だ。ユヴェントスに首位は譲ったものの、十分に優勝を狙える位置にいる。近年はユヴェントスとナポリの一騎打ちのようになっているところがあったが、今季はユヴェントスVSインテルの構図か。

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