アーセナルの守備崩壊! “欧州5大リーグ中ワースト”の数値も

DFソクラティス(5番)のミスからリズムを崩し、最下位ワトフォードを相手に引き分けたアーセナル photo/Getty Images 

布陣の見直しが必要か

2019-2020シーズンのプレミアリーグ第5節が現地時間15日に行われ、アーセナルがワトフォードに2-2で引き分けた。

FWピエール・エメリク・オバメヤンが2ゴールを挙げ、2-0で前半を終えたアーセナル。勝ち点3をほぼ手中に収めたかに思われたが、後半7分すぎに味方GKベルント・レノからのゴールキックを受けたDFソクラティス・パパスタソプーロスが自陣ゴール前で痛恨のパスミスを犯し、これが相手MFトム・クレヴァリーのゴールに直結。その後もワトフォードの猛攻を止められず、後半33分すぎにはDFダビド・ルイスが自陣ペナルティエリア内で相手MFロベルト・ペレイラを倒し、PKを献上。このキックをペレイラ本人に物にされ、アーセナルは今季の同リーグ最下位のワトフォードを相手に勝ち点を取りこぼした。

データサイト『opta』の発表によれば、アーセナルはワトフォード戦で31本のシュートを浴びており、これは同メディアが統計をとり始めた2003-2004シーズン以降のプレミアリーグで歴代最多の数値(1試合中の被シュート数)であるとのこと。また、『opta』のエディターであるダンカン・アレクサンダー氏が、日本時間16日に自身のTwitterアカウントを更新(@oilysailor)。同氏のツイートによれば、アーセナルは今季の国内リーグで既に96本のシュートを浴びており、これは欧州5大リーグに属する全クラブのなかでワーストの数値であるとのことだ(プレミアリーグ、セリエA、リーグ・アン、ブンデスリーガ、リーガ・エスパニョーラ)。
オバメヤンとニコラ・ペペの2トップ、及び司令塔メスト・エジルの計3人を攻め残りさせる[4-3-1-2]の布陣でワトフォード戦に臨んだアーセナルだが、相手がサイドチェンジのパスを効果的に使ってきたことにより、マッテオ・グエンドウジ、グラニト・ジャカ、ダニ・セバージョスの3セントラルMFが疲弊。時間の経過とともにボールホルダーへの寄せや自陣バイタルエリアのスペースを埋める作業が間に合わなくなり、これが大量のシュートを浴びる原因となった。ワトフォード戦では相手の猛攻を食い止めるための一手を打てなかったアーセナルのウナイ・エメリ監督だが、今後同様のケースでは布陣を中盤フラット型の[4-4-2]に変えるなどし、[4-3-1-2]では空きやすくなる自陣のサイドのスペースを埋めるなどの采配が必要になってくるだろう。同監督がいかにアーセナルの守備を立て直すかに注目したいところだ。



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