今季も熱いチャンピンズリーグがやって来る。昨季はリヴァプールが欧州の頂点に立ったが、はたして2019-20シーズンはどのクラブが優勝を果たすのだろうか。多くのサッカーファンが気になっていることだろう。
しかし、注目すべきはそれだけでない。CLという最高の舞台で一気にスターダムを駆け上がる若手選手は出現するのか。これもまた、同大会における大きなトピックのひとつだろう。昨季はベスト4に躍進したアヤックスのDFマタイス・デ・リフト（現ユヴェントス）が脚光を浴びた。彼は元から注目株の一人ではあったものの、CLでの活躍はその人気に拍車をかけたはずだ。
そして今季、新たにブレイクを果たすかもしれない逸材を英『Squawka』が特集。同メディアは次の10名こそが欧州の舞台で輝きを放つかもしれないと予想している。
・アンス・ファティ（バルセロナ/16歳/FW）
バルセロナ史上2番目の若さで今季デビューを果たした神童。第3節オサスナ戦ではクラブ史上最年少となるゴールも決めており、無限の可能性を秘めていると言っていい。まだ16歳とブレイクを期待するには早すぎるかもしれないが、試合に出場した際には注目したい選手だ。
・アルフォンソ・デイビス（バイエルン・ミュンヘン/18歳/FW）
今年1月にMLSのバンクーバー・ホワイトキャップスからバイエルン加入した18歳。彼の売りは何と言ってもその爆発的なスピード。一瞬で相手を置き去りにするドリブルは必見だ。
・フロレンティーノ・ルイス（ベンフィカ/20歳/MF）
ポルトガルきっての俊英MF。アンカーを主戦場とする選手で、高い身体能力を活かしたボール奪取能力や、類稀なるポジショニングセンスからくるカバーリング能力は特筆もの。ポルトガルン未来を担う存在として、国内外からすでに注目を集めている。
・エルリング・ホーランド（ザルツブルク/19歳/FW）
オーストリアの強豪が誇る19歳の長身センターフォワード。194cmという恵まれた体格を駆使して得点を量産する。今年開催されたU-20W杯にはノルウェー代表のメンバーとして参加し、ホンジュラス代表相手に1試合9得点という離れ業をやってのけた。今季はリーグ戦でもここまで6試合の出場で8得点を記録している。
・リサンドロ・マルティネス（アヤックス/21歳/DF）
デ・リフトの後釜としてアヤックスに加入したマルティネス。しかし、彼はセンターバックとしてだけでなく、左サイドバックや中盤の底でもプレイしており、ユーティリティ性は抜群だ。バス技術やドリブル能力に秀でた何でも屋だ。
・ダニ・オルモ（ディナモ・ザグレブ/21歳/MF）
クロアチアの名門で輝くスペイン産のチャンスメイカー。昨季ヨーロッパリーグでそれぞれ20回以上の1対1勝利数、チャンス創出数を記録したのは、チェルシーのエデン・アザール（現レアル・マドリード）とウィリアン、そしてオルモの3人しかいなかったという。ディナモ・ザグレブの決定機はほぼこの男から生まれると言っても過言ではない。
・ビクター・オシメン（リール/20歳/FW）
今夏アーセナルへ移籍したニコラ・ペペ、ミランへ移籍したラファエル・レオンの代役としてリールが新たに獲得したアタッカー。今季リーグ戦ではここまで4試合に出場し4ゴールを挙げている。90分あたりの得点数「1.1」はリーグ・アントップの数値だ。
・レナン・ロディ（アトレティコ・マドリード/21歳/DF）
今夏アトレティコが獲得した念願の即戦力左サイドバック。昨季限りで退団したフェリペ・ルイスの穴を埋める存在として期待されている。昨季ブラジルで躍動した勢いそのままに欧州でも輝けるか。
・ジェフ・レーヌ・アデレード（リヨン/21歳/MF）
かつてアーセナルで飛躍を期待されていたヤングスター。同クラブでブレイクすることは叶わなかったが、その素質は一級品だ。キレのあるドリブル突破、敵陣を切り裂くスルーパスといった攻撃的な選手に必要な能力をいくつも兼ね備える。当時のアーセン・ヴェンゲル監督をして「特別な存在」と言わしめた逸材だ。
・フェラン・トーレス（バレンシア/19歳/FW）
巧みなドリブルで相手を惑わすスペインサッカー界の最新作。19歳ながらすでにバレンシアで右ウイングのポジションを確保している。欧州の舞台で、この新鋭FWが本格ブレイクを果たす瞬間を我々は目撃するかもしれない。
はたして、この10名の中に今季CLで一気にブレイクする選手はいるのだろうか。次世代を担うスーパースターの出現に期待したいところだ。
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