「幸せとは言えなかった」 チェコ代表FWがイタリアの首都で味わった苦悩

今夏ローマからライプツィヒへ移籍したシック photo/Getty Images

今夏ドイツ行きが決定

サッカー界では周囲から大きな期待を寄せられた選手が、環境を変えることで突如以前の輝きを失ってしまう事例がある。今夏ライプツィヒへ移籍したチェコ代表FWパトリック・シックがローマで経験したケースもそれに当てはまるだろう。

シックはイタリア初挑戦となったサンプドリアで名を挙げ、2017年夏に鳴り物入りでローマへ加入。クラブ史上最高額となる移籍金で獲得したとあって、クラブは彼にさぞ期待したことだろう。しかし、このチェコ代表FWが永遠の都で輝くことはなかった。加入初年度の序盤に怪我で出遅れて以降、ポジションを掴み損ねた彼に課せられた役割は絶対的エースであるエディン・ジェコの代役。屈強なフィジカルを駆使し空中戦やポストプレイでチームに貢献するジェコとタイプの違う彼の居場所はローマになかった。

イタリアの首都でその評価を一気に下落させてしまったシック。そんな彼が今回のライプツィヒ移籍を決断した理由について語っている。そのなかで、シックはローマで過ごした2年間にも触れ次のように振り返った。
「ローマでの時間は幸せとは言えなかった。だから、今回の移籍は正しい判断だったと思うよ。本当に変化が必要だったんだ。(ローマ退団を)“脱出”と言うつもりはないけど、僕は何かを変えなければいけなかった。今回の決断こそが、僕にとって正しいステップなのさ」

シックがこのように語ったことを伊『calciomercato』が伝えている。なかなか試合に出れない状況が続く日々は、この23歳に相当なダメージを与えたようだ。

ローマで失意の2年間を過ごしたシックだが、ドイツの地で再ブレイクを果たすことはできるのか。獅子奮迅の活躍で古巣を見返したいところだ。

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