まだま終わらないユーヴェ“10番”の移籍騒動 サッリ監督は何を思う?

今夏の去就に注目が集まっているディバラ photo/Getty Images

評価は時期尚早。市場への影響力はなし

ユヴェントスの指揮官を務めるマウリツィオ・サッリ監督が、未だ移籍の噂が絶えない“10番”について言及した。

2015年夏にユヴェントスへ入団したアルゼンチン代表FWパウロ・ディバラ。加入初年度からチームの主力として活躍し、2017-18シーズンからはかつてアレッサンドロ・デル・ピエロやロベルト・バッジョらが身につけてきた10番を託される。すると、同シーズンはセリエA33試合に出場して22ゴールを記録し、キャリアハイとなるパフォーマンスを披露した。ユヴェントスの将来を担う逸材と期待されたディバラだが、昨季はチームの新エースとしてポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドが加入した影響もあってか、思うような結果を残すことができず、リーグ戦30試合に出場するも5ゴールにとどまっていた。新シーズンの復活に期待しているファンも少なくないだろう。

しかし、以前から多くのビッグクラブが関心を寄せ、移籍の噂が絶えなかったディバラは、今夏の移籍市場でも移籍話が過熱。マンチェスター・ユナイテッドやトッテナムが獲得に動いていると報じられていた。ただ、ディバラはユヴェントスでの残留を望み、一足先にプレミアリーグの市場が閉幕したことで、イングランドへの移籍は実現せず。このまま移籍の噂は落ち着きを見せるかと思われたが、以前もディバラの獲得に乗り出していたパリ・サンジェルマンを筆頭に、インテルやバイエルン・ミュンヘンなどが現在もディバラの獲得を狙っているようだ。
こういった移籍騒動の渦中にいるディバラについて聞かれたサッリ監督は「評価は時期尚早だ。彼は2回しかトレーニングに参加しておらず、今日も試合も30分間のプレイだった。彼がまだ最高の状態でないのは明らかだよ。ただ、彼はCF(偽9番)としての特徴とゴールを量産する可能性を持っている。技術が素晴らしい選手は、とても多くの役割をこなすことができるからね」と答えた。伊『TUTTOSPORT』などが伝えている。

そして「私は彼と話をすることはできるが、市場はいつだって特定の方向へ進んでいる。私の言うことはカウントされないよ」ともコメントし、サッリ監督は移籍市場において影響力を持たないと明かした。その上で「我々は6人の選手を削減する必要がある。私は選手たち全員を残したいが、問題はクラブではオンリーワンの選手しか育たないこと。チャンピオンズリーグのチームも(フィールドプレイヤーは)22名だしね」と述べている。ディバラ自身は常にユヴェントス愛を強調してきたが、はたして同選手の移籍騒動はどのような結末を迎えるのか。

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