19歳に1億ユーロ超えは正しい? アトレティコが補強すべきは守備との声も

アトレティコを指揮するシメオネ photo/Getty Images

今夏の補強は運命を分ける

今夏アトレティコ・マドリードほど忙しいクラブも存在しないだろう。エースのアントワーヌ・グリーズマンが抜け、中盤ではロドリがマンチェスター・シティへ、最終ラインからは長くチームを支えてきたディエゴ・ゴディンがインテルへ向かい、右サイドバックのファンフラン、センターバックと左サイドバックをこなすリュカ・エルナンデスも退団。左サイドバックのフィリペ・ルイスも退団が確実視されている。

攻撃から守備まであらゆるエリアに手をつける必要があり、クラブの動きには注目が集まっていた。その中でアトレティコが下した大きな決断が、ベンフィカFWジョアン・フェリックス獲りだった。ポルトガルでクリスティアーノ・ロナウドの後継者的存在として期待されるフェリックス獲得には1億2600万ユーロもの資金が投じられており、アトレティコの本気度が見えてくる。

しかしスペイン『MARCA』は、本当にこれで良かったのかと疑問を投げかけている。フェリックスのポテンシャルを疑っているわけではないが、前述したように今夏のアトレティコは複数ポジションに手を加える必要があり、1つのポジションに1億ユーロ超えの資金を投じる判断が正しかったのか疑問視されているのだ。
しかもフェリックスはまだ完成された選手ではなく、これからピークを迎える選手だ。グリーズマン級の働きを見せてくれる保証はなく、1億2600万ユーロを支払うのは賭けに近い。

同メディアはグリーズマンの後継者獲得より、複数選手が一気に抜けた最終ラインの補強の方が重要だったのではないかと捉えている。すでにFCポルトからDFフェリペ・アウグストを獲得し、アトレティコ・パラナエンセに所属する左サイドバックのレナン・ロディ獲得にも近づいている。しかし、彼らはワールドクラスのタレントとは言い難い。若いネウエン・ペレス、フランシスコ・モンテロも控えているが、ディエゴ・シメオネ自慢の堅守を維持できるのかは疑わしい。

このリスクある選択が機能するのかシーズンが始まってみないと分からないが、アトレティコの補強策は良い方向へ向かうだろうか。

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