なでしこの“夢”潰える 欧州女王に屈しW杯ベスト16敗退

ハンドの判定を下された熊谷は試合後、涙を流した photo/Getty Images

試合巧者ぶり発揮も最終盤のハンドに泣く

なでしこジャパンは26日、FIFA女子ワールドカップ フランス 2019の決勝トーナメント1回戦で欧州女王のオランダ代表と対戦した。

試合序盤は日本がボールを握る展開。高い位置からプレスを仕掛けてくるオランダを、日本らしい巧みなパスワークでいなしていく。しかし5分、オランダの強力攻撃陣が牙をむく。オランダは中盤でボールを奪うと、味方からのパスを受けたマルテンスが左サイドを駆け上がりそのまま左足でクロスを供給。これにファーサイドへ走りこんだミーデマが合わせるも鮫島がブロック。ボールはゴール方向へ流れるも、ゴール右ポストに当たった後ラインを割った。日本はなんとか難を逃れる。

一本のカウンターから嫌なムードが漂い始めた日本。すると17分、痛恨の失点を喫する。オランダに左からのCKを献上すると、キッカーのスピッツェは右足でニアサイドにインスイングのクロスを供給。これにマルテンスが右足アウトサイドで合わせると、ボールは菅澤の股を抜けて無人のゴール右隅へと吸い込まれた。

1点のビハインドを背負うこととなった日本だが43分、同点に追いつく。左サイドから中央に切り込んだ杉田が中央にパスを出したのち、菅澤がワンタッチで落とす。華麗なターンでマークを外した岩渕がそのままゴール前へ短いスルーパスを供給すると、これにタイミングよく長谷川が反応。そのまま冷静にゴールへと流し込んだ。前半はこのまま終了。1-1のタイスコアで後半を迎えることとなった。

後半も開始からオランダはハイプレスとロングボールを駆使した戦術を選択。持ち味を前面に押し出したスタイルを継続してくるも、日本はうまく対応。単調になりつつあるオランダに対して試合巧者ぶりを発揮し決定機を作らせない。

すると64分、日本がゴールに迫る。菅澤が右サイドへ展開すると、パスを受けた中島は追い越す清水を囮に使い中央へ切り込む。そのままペナルティエリア右手前まで侵入し左足を振り抜く。強烈なミドルシュートは枠を捉えるも、GKがセーブ。続く71分にも岩渕の鮮やかなヒールパスから長谷川が惜しいシュートを放つ。得点には至らないものの、日本に得点の匂いが漂いだす。

しかし43分、思わぬ形で勝ち越しを許すことに。ペナルティエリア内でのミーデマのシュートをブロックした熊谷。しかしこれが左腕に当たったとしてハンドの判定が下される。このPKをマルテンスに決められ、スコアは1-2。厳しい状況に立たされた日本は猛攻を見せるも、オランダの守備を最後まで崩せず。試合はこのまま終了。日本の挑戦はベスト16で幕を下ろすこととなってしまった。

[メンバー]
日本代表:山下、清水、熊谷、市瀬、鮫島、杉田、中島(→籾木 72)、長谷川、三浦、岩渕(→宝田 90+1)、菅澤

[スコア]
日本代表 1–2 オランダ代表

[得点者]
日本代表:長谷川(43)
オランダ代表:マルテンス(17、90+1:PK)

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