スコールズやジェラードが恋しい…… 今のイングランドに欠けているものは

オランダに敗れたイングランド photo/Getty Images

中盤からゲームをコントロールできない

6日に行われたネーションズリーグ準決勝で、イングランド代表は延長戦の末オランダ代表に1-3で敗れてしまった。両チームとも優れた若手を抱える成長段階にあるチームなのだが、イングランドには不足しているものがある。

それは中盤でゲームを組み立てられるMFだ。オランダには今売り出し中のMFフレンキー・デ・ヨングがいるため、ビルドアップのところでアドバンテージがある。一方でイングランド代表は中盤にデクラン・ライス、ロス・バークリー、ファビアン・デルフを先発起用したが、いずれもゲームを組み立てるタイプではない。バークリーも高い位置でボールを持った時に輝きを放つタイプだ。

英『sky SPORTS』によると、元イングランド代表のガリー・ネビル氏もゲームメイカー不足が問題と指摘している。数年前のイングランドには優れたパサーが複数いたのだが、今のチームにはそうしたMFが不足しているのだ。
「私が一緒にプレイした中で最高の選手がスコールズだったと言うのは、彼が全てのゲームをコントロールしていたからだ。欧州の準決勝レベルのゲームでゲームをコントロールできなければ、本当に苦しい」

ネビル氏は最終ラインからボールを受けると同時に前を向き、前線へ正確にボールを届けるMFを求めている。ボールを受けることはできても、スムーズに前を向ける選手はあまり多くない。スコールズやスティーブン・ジェラードはそうしたプレイを簡単にこなせる実力者だったが、今のイングランドにはそうしたタイプが欠けている。僅差の戦いではあったものの、ゲームメイカーが不在のままでメジャートーナメント優勝を狙うのは難しいか。

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