センターバックはフィールドプレイヤーの中で最も後方からチームを支えるのが仕事だ。この位置を任された選手は相手アタッカーの進撃を阻むことはもちろん、味方の攻撃をスタートさせることも求められる。現代サッカーにおいて最重要ともいえるポジションだろう。
では、世界最高峰ともいえるプレミアリーグで有能なセンターバックを擁するチームはどこなのだろうか。英『Squawka』が今季のパフォーマンスを基に守備における強力コンビを抱えるチームランキングを作成している。
10位 ブライトン(シェーン・ダフィ&ルイス・ダンク)
9位 レスター(ハリー・マグワイア&ウェス・モーガン)
8位 ワトフォード(クレイグ・キャスカート&エイドリアン・マリアッパ)
7位 マンチェスター・ユナイテッド(クリス・スモーリング&ヴィクトル・リンデロフ)
6位 クリスタル・パレス(ジェイムズ・トムキンス&ママドゥ・サコ)
まずは10位から6位。この中でも目を引くのはここまでリーグ戦7位と快進撃を続けるワトフォードのキャスカートとマリアッパ。チームではジェラール・デウロフェウやトロイ・ディーニーらが注目を集めがちだが、彼らが攻撃に集中できるのも後ろがしっかりしているおかげだ。加えて、キャスカートは今季3ゴールと攻撃面でも貢献している。
7位のマンUは今季リンデロフがディフェンスリーダーとしての地位を確立した。彼の相棒には今夏ビッグネームの獲得も噂されるが、この2人でも十分に戦えるだろう。今季のマンUはDFのミスによる失点がわずかに1とリーグ最少を誇っている。
5位 エヴァートン(クルト・ズマ&マイケル・キーン)
4位 チェルシー(ダビド・ルイス&アントニオ・リュディガー)
3位 マンチェスター・シティ(ジョン・ストーンズ&アイメリック・ラポルテ)
2位 トッテナム(ヤン・フェルトンゲン&トビー・アルデルヴァイレルト)
1位 リヴァプール(フィルジル・ファン・ダイク&ジョエル・マティプ)
3位はマンCのストーンズとラポルテだ。ジョゼップ・グアルディオラ監督の下、ハイレベルなポゼッションサッカーを展開するマンC。そのサッカーを支えるのはビルドアップの開始地点に位置するこの2人といっても過言ではない。
惜しくも2位となったのはトッテナムのフェルトンゲンとアルデルヴァイレルト。ベルギー代表でもコンビを組む2人はもはや定番だ。しかし、アルデルヴァイレルトには今夏移籍の噂がある。トッテナムのユニフォームを着て彼らが並ぶ姿を見るのは今季で最後となってしまうのだろうか。
そして、今回のランキングで最強センターバックコンビに輝いたのはリヴァプールのファン・ダイクとマティプとなった。ここまでリーグ最少失点を誇るリヴァプールの番人とあって納得する人が多いのではないだろうか。マティプは控えとして今季開幕を迎えたが、ジョー・ゴメスの負傷離脱により出場機会を得る。当初は代役としてみなされていたものの、今では首位を走るチームで重要な役割を担っている。
ちなみに、今回のランキングは主に3バックを採用するウォルバーハンプトン、ニューカッスル、アーセナルは除外された。とはいえ、この3チームが入ってもTOP3の順位は不変だっただろう。それほどまでに素晴らしいパフォーマンスを見せているのがマンC、トッテナム、リヴァプールのセンターバックだ。
普段は華やかなアタッカーに注目が集まることが多いが、たまにはその前に立ちふさがるDFたちに焦点を当ててみるのも悪くはないのかもしれない。