世界最高のGKの後釜を託された男の苦悩 「多くの人は僕の名前さえ……」

ローマに加わったオルセン photo/Getty Images

初のビッグクラブで難題に挑む

世界最高と評されるGKの後釜を務めるのはどんな気分なのだろうか。今季苦悩を抱えながら戦い続けているのが、ローマのGKロビン・オルセンだ。ローマは今夏ブラジル代表GKアリソン・ベッカーをリヴァプールに売却しており、アリソンは現世界最高のGKの1人と評価されるほどの選手だ。

そのアリソンの後釜に誰を据えるのかサポーターも気になっていたはずで、最終的にはオルセンがその大役に選ばれた。オルセンはスウェーデン代表の守護神を務めてきた選手だが、これまでビッグクラブでプレイしてきたわけではない。スウェーデンのマルメ、デンマークのコペンハーゲンなどでプレイしてきており、ローマサポーターの中にはオルセンを知らなかったという人もいるだろう。その状況にオルセンも苦労してきたようだ。

伊『Calciomercato』によると、オルセンは「僕は小規模のリーグからやってきたから、多くの人は僕の名前さえ知らなかった。アリソンのような選手の後に加入するのは簡単なことではなかったよ」と当初の難しさについて語っている。
しかも今季のローマは開幕直後に調子が上がらず、アタランタと3-3、キエーヴォと2-2、チャンピオンズリーグではレアル・マドリードに0-3で敗れるなど失点の多さが目についた。それもあってリーグ戦の順位は6位に留まっており、オルセンとしても失点が止まらなかったのは苦しかったはずだ。

「今はより信頼を感じているよ。言語も上達してきている。まだ完璧に話せなくとも、イタリア語は理解してきている」

アリソンの後釜という難題に挑むオルセンは、アリソンを忘れさせるような存在となれるだろうか。決して有名な選手ではないが、初のビッグクラブで爪痕を残そうと奮闘している。

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