これが名将アンチェロッティ! 大胆すぎる”ローテーション策”に注目せよ

ナポリを指揮するアンチェロッティ photo/Getty Images

徐々に自分の色を出していく手腕発揮

これが名将カルロ・アンチェロッティのマジックなのだろうか。今季からナポリの指揮を執る名将は、序盤戦から驚くほど大胆なローテーションを採用しているのだ。前任のマウリツィオ・サッリはスタメンをある程度固定して戦うタイプだったが、アンチェロッティは使用するシステムも含め試合ごとに戦い方を変えてきている。

今節はエンポリに5-1で勝利したが、前節のローマ戦からはスタメンが7人も変わっている。GKはダビド・オスピナからオレスティス・カルネジスに代わり、最終ラインはカリドゥ・クリバーリとエドゥアルド・ヒサイだけがローマ戦から続けて先発している。守備陣の顔ぶれがここまで大きく変わるのは非常に珍しい。

中盤も続けて先発したのはファビアンのみで、ローマ戦からはホセ・カジェホン、アラン、マレク・ハムシクがベンチスタートに。エンポリ戦では代わりにアマドゥ・ディアワラ、マルコ・ログ、ピオトル・ジエリンスキが先発している。
前線はロレンツォ・インシーニェ、ドーリス・メルテンス、アルカディウシュ・ミリクの3人から2人を選ぶ形が続いており、ここまで不動なのはインシーニェだけだ。メルテンスはサッリ体制で絶対的な軸だったが、今季アンチェロッティはミリクにも長いプレイタイムを与えている。このあたりは大きな変化と言える。

これだけの変化を加えながらもナポリは2位をしっかりキープしており、アンチェロッティは手探りの中でも確実に勝ち点3を積み重ねている。恐らく今季は王者ユヴェントスに届かないだろうが、ナポリサポーターはひとまず1年我慢すべきだろう。アンチェロッティが明確な形を見つけた来季こそが王者を引きずりおろすチャンスだ。

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