リーグ戦は力緩めても勝てるけど…… CLへPSG指揮官が直面する難問

PSGを率いるトゥヘル photo/Getty Images

あまりに違う試合のレベル

今季よりパリ・サンジェルマンの指揮官に就任したトーマス・トゥヘルは、リーグ戦では8連勝を記録。すでに2位リールとは勝ち点差8をつけており、独走態勢に入っている。若手選手にもチャンスを与えており、ここまで国内での仕事はパーフェクトと言っていいはずだ。

問題はチャンピオンズリーグだ。グループステージ第1節ではリヴァプールに2-3で敗れており、欧州の戦いでは嫌なスタートを切ってしまった。何よりクラブが求めているのはチャンピオンズリーグ制覇で、トゥヘルが成功したかどうかはチャンピオンズリーグの成績によって決められる。

トゥヘルはさっそく躓いてしまったわけだが、フランス代表監督ディディエ・デシャンはPSGが抱える独特な問題からトゥヘルの仕事が難しいものになると主張している。独『Bild』によると、デシャンはPSGが国内で強すぎるがゆえに、チャンピオンズリーグとの切り替えが難しいと考えているのだ。
「彼らはリーグでは力を緩めてもほとんどのゲームに勝てる。しかしその中でチャンピオンズリーグではクオリティも攻撃性も全く異なる相手と戦うことになり、これにチームは慣れていない」

リーグ戦では若手を起用する余裕があるほどPSGの戦力はずば抜けている。リーグ戦で余裕があるためチャンピオンズリーグに専念できるとの意見もあるが、リーグ戦の環境が緩すぎるとハイレベルな戦いへの適応が難しくなってくる。これがリーグ・アン独特の問題だが、トゥヘルはこれをクリアしてチームをチャンピオンズリーグ制覇に導けるか。

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