CL決勝はここを見よ! 注目すべきはレアル指揮官ジダンの”システム選び”

怒涛の勢い見せるリヴァプール photo/Getty Images

リヴァプールの快速3トップへの対応がカギ

ついに迫ってきたレアル・マドリードとリヴァプールのチャンピオンズリーグ決勝。このカードで全てのキーワードとなるのが、リヴァプールが誇る破壊力抜群の3トップだ。モハメド・サラー、サディオ・マネ、ロベルト・フィルミーノのトリオは今季大暴れしており、レアルが彼らにどう対応するかが試合の大きなポイントになる。

また、この試合ではレアルの超攻撃的左サイドバックのマルセロがどう振る舞うかも注目されている。マルセロが普段通りに前線へ攻め上がれば、サラーがその背後を突いてくるだろう。マルセロのサイドでの攻防は大きな注目を集めることになるはずだ。

英『BBC』はこのゲームの展開を予想しているが、ポイントの1つにレアルの指揮官ジネディーヌ・ジダンがどのようなシステムで臨んでくるかを挙げている。リヴァプールは誰が相手でもスタメンの顔ぶれ、陣形が変わることはないが、レアルは試合に応じて変えてきている。イスコをトップ下に配する[4-4-2]もあれば、パリ・サンジェルマン戦で披露したようにサイドハーフを置いたオーソドックスな[4-4-2]、さらに[4-3-3]もオプションの1つだ。
サラー、フィルミーノ、マネを管理するためにジダンがどのようなシステムを選択するかが勝負の大きな分かれ目となり、ここを見誤れば早々にピンチを迎える可能性も考えられる。同メディアが提案した1つの形がサイドハーフを配する[4-4-2]だ。ポイントはボランチにカゼミロとマテオ・コバチッチの2枚を起用することで、マルセロとダニエル・カルバハルのサイドバックが上がった後方のスペースをケアする仕事を任せる。これでサラーとマネの速攻を妨害できるのではないかとの考えだ。同メディアは如何なる状況においてもリヴァプールの3トップ相手に数的不利、数的同数になるのはタブーと考えており、このシステムならばボランチ2枚にセンターバック2枚と相手の3トップ相手に常に数的優位は確保できる。ただし、このシステムを選べばトニ・クロースとルカ・モドリッチの頭脳2枚が起用しづらくなる。

レアルが普段通りのスタンスで臨めば、リヴァプールの快速3トップ相手にカゼミロとセンターバック2枚の3人だけで対応するなんて事態にもなりかねない。試合をコントロールするうえでこれだけは避けるべきだろう。ジダンがリヴァプールの3トップをどう封じてくるのか。ここが今回のカードを紐解く出発点となるだろう。

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