仏メディアが不安視
今夏バルセロナから2億2200万ユーロもの移籍金でパリ・サンジェルマンに加入したFWネイマールは、チームのレベルを大きく引き上げた。今となってはPSGもチャンピオンズリーグの優勝候補の一角であり、ネイマールの加入でチームの強さも人気も飛躍的に高まったのは間違いない。
しかし、同時にネイマールの獲得はチームに混乱をもたらす危険もある。それを指摘しているのは仏『Le Parisien』だ。同メディアによればネイマールにはいくつかの特権が与えられており、それがPSGのロッカールームに不穏な空気を生んでいるというのだ。
中でも印象的なのはトレーニングにおけるルールだ。ネイマールは今夏バルセロナでのトレーニング中に新加入のネウソン・セメドのチャージに激昂し、乱闘騒ぎのようなものを起こしている。そのことが影響しているのか、PSGではネイマールを傷つけるような行為は禁じられているという。
さらにネイマールは自身の体を管理する存在としてフィジカルトレーナーを2名雇っているのだが、同メディアはこれも異様な光景と伝えている。過去にはズラタン・イブラヒモビッチも専属トレーナーとしてダリオ・フォートを雇っていたが、フォートはイブラヒモビッチだけでなくPSGのチームメイトの体もケアしていた。ところがネイマールの専属トレーナーはネイマールのことしか見ない。同メディアはそこに大きな違いがあると指摘している。
こうした扱いの差はチームメイトとの関係性に問題を引き起こす可能性もあり、ネイマールの獲得で全てがハッピーとはいかなさそうだ。すでに今季はエディンソン・カバーニとのキッカー騒動が大きな注目を集めたが、今後このような内部問題が出てくる可能性も大いに考えられるだろう。