これまでレアル・マドリードは最前線のBBCが最大のアピールポイントだったが、今はそうではない。現在レアルで最も魅力的なのは中盤の層の厚さだろう。
普段からスタメンに入るトニ・クロース、ルカ・モドリッチには抜群のテクニックがあり、イスコ、マテオ・コバチッチ、ハメス・ロドリゲスも相手のプレスをいなすだけの能力を備えている。そしてアンカーには世界屈指の奪取力を誇るカゼミーロが控えている。これほど豪華な中盤を揃えているチームも珍しく、今となっては世界最高の陣容と言っていいかもしれない。
その中盤をコントロールするクロースは、2日のチャンピオンズリーグ準決勝アトレティコ・マドリード戦の1stレグで3-0の快勝を収めることができた要因が中盤の構成にあったと手応えを感じているようだ。この試合ではクロース、モドリッチ、カゼミーロに加えてイスコが先発し、中盤は非常に流動的だった。
スペイン『MARCA』によると、クロースは「僕たちは試合を通して中盤をリードできていた。相手より1人中盤が多かったからね。通常の僕たちは中盤が3枚、前線が3枚だけど、中盤の4枚がゲームをコントロールできていた。同時に上手く守れていたし、危険なエリアにボールを運べていたね」とコメント。中盤を4人で支配できたことを喜んでいる。
今季はBBCの一角を務めるガレス・ベイルが負傷がちで、BBCが揃わないケースが増えている。しかし、これはやり方を変えるチャンスかもしれない。ベイルが復帰しても3トップにこだわらず、チーム最大の強みになった優秀なMFを4枚起用するやり方を続けるのも面白いだろう。