ウェールズ代表にとって、2016年は非常に意味のある1年となった。今夏フランスで開催されたEURO2016ではベスト4に進出し、改めて自分たちの能力を世界に向けて披露。ワールドカップを含めウェールズが国際大会に出場するのは1958年以来のことであり、ウェールズにとっては大きすぎる1歩となった。
もちろんそれを引っ張ったのは、レアル・マドリードでプレイするFWガレス・ベイルだ。予選からチームを引っ張ったベイルは、本大会でも直接フリーキックを叩き込むなどエースとしてチームに貢献。ベイルがいたからこそEUROに出場できたようなものだった。
そのベイルは、ウェールズサッカー協会(FAW)発表のウェールズ年間最優秀選手賞に輝いた。レアル、そしてウェールズ代表での働きを考慮すると妥当な結果だろう。しかし、チームメイト、サポーターが選ぶ年間最優秀選手には別の選手が選ばれた。それは、中盤で攻守に奮闘したストーク・シティMFジョー・アレンだ。
アレンは少々地味な選手ではあるものの、EURO2016でもウェールズのシャビと言われるだけの実力を見せて勝利に貢献。今回はサポーターが選ぶ年間最優秀選手に加えて、チームメイトが選ぶ最優秀選手の2冠に輝いた。スペイン『as』はベイルがサポーターとチームメイトの賞に選ばれなかったことに驚いているようだが、サポーターはしっかりとアレンのことを見ていたようだ。
また、EURO2016ウェールズ代表最優秀ゴール賞には、この大会で大ブレイクしたハル・ロブソン・カヌが選ばれた。カヌはベルギー代表戦で美しいクライフターンからゴールネットを揺らしたが、これがベストゴールと判断されたようだ。ベイルもイングランド代表戦でフリーキックを沈めるなど印象的なゴールを決めたが、受賞はならなかった。