長期のリハビリを乗り越えて2026W杯へ バイエルンに戻ってきたカナダ代表DFデイビスが語る当時の苦悩「エネルギーが全て抜け落ち、自信も全て失われた」

バイエルンでプレイしてきたA・デイビス photo/Getty Images

カナダ代表の絶対的柱でもある

今年の3月に膝の前十字靭帯断裂の大怪我を負い、長いリハビリ生活が続いてきたバイエルンDFアルフォンソ・デイビス。復帰を果たしたのは今月8日のことで、チャンピオンズリーグのスポルティングCP戦でピッチに戻ってきた。

まだ万全の状態とは言えないだろうが、デイビスにとっては大きな一歩だ。何より来夏にはアメリカ、カナダ、メキシコの3国共催による2026W杯が控えており、デイビスはカナダ代表の絶対的主力だ。来年のW杯へデイビスの思いも強いはず。

米『SI』によると、デイビスは怪我の状態を知った時に絶望したと当時を振り返っている。過去にも怪我はあったが、膝にメスを入れるのは初めてのことだった。いつ復帰できるのか、デイビスにとって辛く長いリハビリの日々だったようだ。

「大したことではないと祈っていたけど、MRI検査を受けて前十字靭帯、半月板損傷と告げられた。体からエネルギーが全て抜け落ち、自信も全て失われた。当初の6〜8週間ほどは歩くこともできず、松葉杖を使う必要があった。トレーニング場で誰かが楽しそうにサッカーをしている姿を見ると、自分もあそこに入りたいと思うこともあった。友達が外で走り回っているのに、お母さんに外へ出てはダメと言われている時のような。当時の僕の気持ちはまさにそんな感じだった」

「今は未来が明るく見える。大変な時は乗り越えた。一歩先を見据え、リカバリーへ努力を続け、筋肉を鍛え、またこのような怪我がないよう多くのことに取り組むだけさ」

バイエルンにとってもカナダにとっても、デイビスは左サイドを疾走する貴重なスピードスターだ。カナダでは攻撃的なウイングへ入ることもあり、攻撃の中心でもある。万全の状態で2026W杯へ臨むことをカナダ国民の誰もが願っていることだろう。



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