大怪我を乗り越え、約11カ月ぶりに復帰したジェズスはアーセナルで100試合目へ アルテタ監督「彼の闘志と、常に最善の準備をしようとする姿勢は信じられないほど」

アーセナルのジェズス photo/Getty Images

カラバオカップ準々決勝はスタメンか

2022年夏にマンチェスター・シティからアーセナルへ移籍したFWガブリエウ・ジェズスはあと1試合出場すれば、節目となる100試合目を迎える。

ジェズスはオレクサンドル・ジンチェンコ(現在ノッティンガム・フォレストへレンタル移籍中)と共にシティでアシスタントコーチをしていた過去があるミケル・アルテタのチームへ加わり、アーセナルへ新たな風を吹き込んだ。

そしてアルテタの下アーセナルは徐々に強くなったが、チームは移籍市場が開くたびに積極補強を行い、ジェズスとジンチェンコは徐々に序列を落とした。特にジェズスは近年怪我に悩まされ、2025年1月に左膝全十字靭帯損傷の大怪我を負い、長期離脱を強いられた。

そんなジェズスは今月10日に行われたクラブ・ブルッヘとのCLリーグフェーズ第6節で約11カ月ぶりの復帰を果たした。大怪我を乗り越え、アーセナルでの100試合目を迎えようとしているジェズスについてシティ時代から知るアルテタは次のように語った。

「本当に激動の旅路だった。彼が加入したことで、クラブとチームの信念、精神、そしてエネルギーが高まった。彼は我々が既に持っていたものとは全く異なる何かをもたらし、それは本当に印象的だった。その後、彼はひどい怪我を何度か経験し、重要な選手として我々が求める安定性を発揮できなくなった」

「だが彼は戻ってきた。彼の闘志と、常に最善の準備をしようとする姿勢は信じられないほどだ。チームは今それを手に入れた。我々はその精神力を活かす必要がある」(『The Athletic』より)

今こそ、大きな困難を乗り越えたジェズスのメンタリティがチームに必要だと語ったアルテタ。カラバオカップ準々決勝クリスタル・パレス戦でのスタメン起用も示唆し、続けてジェズスの武器は「人々を結びつけ、人と繋がり、相手に大きな不安を生み出すこと」と語っている。

ヴィクトル・ギェケレシュやミケル・メリーノ、さらに現在は負傷離脱中だが、カイ・ハフェルツといった選手らとまた違った形でジェズスはアーセナルの前線に違いをもたらすことができる。アルテタは変わらぬ期待を寄せているが、悲願のタイトルを目指す今シーズン、ジェズスはどんなプレイを見せてくれるか、注目だ。

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