カンテとのボランチコンビは期待されていたが…… チェルシーで成功できなかった大型守備的MFの思い「2年目に良くなると思っていたんだけど」

複数クラブを渡り歩くキャリアとなっているバカヨコ photo/Getty Images

マケレレとの比較も重荷に

エンゴロ・カンテとのボランチコンビはプレミア屈指の完成度になるのではないか。チェルシーでそんな期待がかけられたのは、2017年にモナコからチェルシー入りしたフランス人MFティエムエ・バカヨコだ。

守備的MFとしてモナコでのブレイクは見事だったが、チェルシーでは期待はずれだった。モナコでは190cmのサイズを誇るダイナミックなプレイが注目を集めていただけに、同じく守備的MFとしてハイレベルだったカンテとのコンビには期待がかかっていた。チェルシーでの挫折は本人にとっても悔しいものだっただろう。

バカヨコはスペイン『Mundo Deportivo』のインタビューに答えているが、チェルシー加入時にクロード・マケレレと比較されたことなどプレッシャーが大きかったと振り返っている。

「チェルシーでは2年目に良くなると思っていたんだけど、僕のことを獲得してくれたアントニオ・コンテが去り、全く違う考えを持ったサッリが指揮官になったことで全てが変わった。(マケレレとの比較は)加入から数ヶ月後にそれを実感するようになった。チェルシーでは最初こそよかったけど、その後は困難と批判が押し寄せてきた。自分について書かれたメディアの記事も読んでしまって、自信を失ったんだ」

「コンテは僕が一緒に仕事をした中でも最高の監督だよ。監督のスタイルは最も美しいものではないかもしれないけど、間違いなく最も効果的だからね」

バカヨコはその後ミランや古巣モナコ、ナポリへのレンタル移籍などを経てフランスのロリアンへ完全移籍。昨年からはギリシャのPAOKでプレイしていて、30歳を迎えた現在は想定のキャリアと異なっているかもしれない。

結果的にチェルシーへのステップアップは上手くいかず、やや苦しいキャリアとなってしまった。

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