タイソン・フューリーの父が語る「健康こそ財産」 2026年の復帰宣言にも“引退維持”を願うワケ

ウシクと戦うフューリー Photo/Getty Images

家族との時間を守ってほしい

タイソン・フューリーが2026年の現役復帰をSNSで発表したにもかかわらず、父ジョン・フューリー氏は「引退を維持してほしい」と語っている。2024年にオレクサンドル・ウシクとの2連敗を喫して現役を退いた息子の復帰宣言に対し、冷静な視点から願いを口にしている。

36歳のフューリーは、プロ戦績34勝2敗1分でキャリアを一時終えたが、インスタグラム上で「ウシク、アンソニー・ジョシュア、ダニエル・デュボア」と3人のターゲットを名指しし、再戦の意思を示している。中でもウシクとの“第3戦”は2026年の開催を宣言しており、雪辱への思いが滲み出ている。

しかしジョン・フューリー氏は『The Stomping Ground』のインタビューで、こう語っている。「みんな“ジプシー・キング”を見たがるが、私は彼に引退を続けてほしい。彼はボクシング界に大きく貢献した。今はファンへの感謝を胸に、静かに身を引くべきだと思っている」と述べた。

さらに同氏は「彼には健康が必要で、家族がいる。ボクシング以外にも責任がある。すでに必要なことはすべて成し遂げた。今は父親として子どもたちと向き合い、健康な存在でいてほしい。“富より健康”だ。富は手に入れたのだから、次は心を落ち着かせ、大切なことに集中すべきだ」と続けた。

ウシクは現在、ジョセフ・パーカーとの防衛戦が義務付けられており、現実的にはジョシュアまたはデュボアとの一戦が先に行われる可能性もある。いずれにしても、正式発表はまだだが、フューリーがリングに戻るとなれば、再び重量級のビッグネームとの大一番が待ち受けていることは間違いない。

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