マンUが“約86億円の賭け”に動く可能性 致命的な得点力不足に救世主は現れるか

フィオレンティーナのモイーズ・キーン photo/Getty Images

即戦力ストライカーの獲得が最優先課題に

マンチェスター・ユナイテッドはこの夏、絶対的な優先事項として“実績ある得点源”の確保に取り組んでいる。

昨季のプレミアリーグでユナイテッドが記録した得点数は、リーグ全体でも下から5番目。得点数で下回った4チームのうち3チームはすでにチャンピオンシップへと降格しており、その深刻さは明白である。

ラスムス・ホイルンドとジョシュア・ザークツィーの両ストライカーは、2人合わせてリーグ戦わずか7ゴール。今の布陣では上位争いに加わることは困難であり、前線の強化は避けられない。

リアム・デラップ獲得も目指していたが、同選手は最終的にイプスウィッチからチェルシーを選択。ユナイテッドはその後、スポルティングのヴィクトル・ギョケレシュ、ナポリのビクター・オシムヘン、そしてフランクフルトのウーゴ・エキティケらにも関心を寄せている。

しかし、いずれも移籍金は高額必至。そうした中、イタリアから届いたのがフィオレンティーナ所属モイーズ・キーンの情報である。

キーンは昨季セリエAで19ゴールを記録し、7月中旬まで有効とされるリリース条項は4400万ポンド(約86億円)。その金額は、近年の相場を考えれば“掘り出し物”にも映る。

ただし、ホイルンドやザークツィーもセリエAでは活躍していたが、プレミアリーグでは苦戦中。キーンも過去にエヴァートンでプレイしていたが、結果を残せずにいた。

当時より成熟しているとはいえ、英国内での再チャレンジには一定のリスクが伴う。もし再び適応に失敗すれば、ユナイテッドの前線問題は振り出しに戻ることになる。

この“約86億円の賭け”に踏み切るのかどうか。最終的な決断はクラブの強化部門に委ねられている。

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