ラングニックが古巣マンチェスター・ユナイテッドを痛烈批判 「誰が決定していたのか分からなかった」

ユナイテッド元指揮官のラングニック Photo/Getty Images

組織崩壊の本質

オーストリア代表を率いるラルフ・ラングニックが、かつて指揮したマンチェスター・ユナイテッドに対して厳しい言葉を投げかけた。『Sport.es』のインタビューに応じた同指揮官は、クラブのリーダーシップ構造に対する不満を赤裸々に語っている。

ラングニックは2021年から2022年にかけてユナイテッドの暫定監督を務めたが、オーストリア代表監督就任のため2021-22シーズン終了と同時にクラブを去っていた。だが今回、その在任期間を振り返る形でクラブの体制に言及し、「誰が意思決定をしていたのかすら分からなかった」と吐露した。

「全ては2013年、ファーガソン氏が退任したときから始まった」と語るラングニックは、こう続けた。

「当時は彼が全体を掌握していた。彼が連れてきた有能な人材もクラブにいたが、彼の退任とともに彼らも姿を消した。そこからリーダーシップの問題が始まった。誰が決定を下しているのか?なぜその人たちが選ばれているのか?本当に最適なのか?私が監督をしていた6か月間ですら、それは分からなかった」

さらに、「新しい選手を獲得しようとしても、誰と話すべきかすら明確でなかった」と内部の混乱を強調。具体的な人名こそ明かさなかったが、フロントの意思統一の欠如と不透明な権限分配がクラブの弱体化を招いていることを示唆した。

2024-25シーズンのユナイテッドはプレミアリーグを15位で終え、21世紀におけるクラブ史上最悪の成績を記録している。そんな中でのラングニックの発言は、古巣に対する単なる苦言ではなく、クラブ再建への警鐘とも取れる。

指揮官経験者が明かした組織の問題。今後はユナイテッドの現首脳陣がこの批判にどう応えるかが注目される。

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