18日、セルティックはチャンピオンズリーグ決勝トーナメント・プレイオフ2ndレグでバイエルンの本拠地へ乗り込む。バイエルンは明らかな格上だが、セルティックにはまだ希望がある。
その希望を生んだのは、FW前田大然だ。前田は0-2とリードを許していた1stレグでヘディングから貴重なゴールを決めており、何とか1-2と1点差に詰めた状態で2ndレグを迎えることができる。1点差であれば、何かを起こせるかもしれない。
そんな前田を『ユニコーン』と表現するのは、チームの右サイドバックに入るアリスター・ジョンストンだ。前田の圧倒的なスプリント、運動量をジョンストンは絶賛しており、どんな筋肉構造をしているのか分からないと語る。
「彼は無限のエネルギーを持っている。それは信じられないほど素晴らしいよ。彼は1人でもそのエネルギーで観客を味方につけてしまうんだ。セルティックのサポーターは選手の才能も愛しているけど、何よりハードワークの部分を評価する。労働者階級のファン層が多いこともあり、選手たちが最後まで全力を尽くす姿を見るのが大好きなんだ。ダイゼンはそのハードワークをしているし、チームもその恩恵を受けている」
「チーム全員が長い距離を走ってはいるんだけど、ダイゼンの走る距離は桁外れなんだ。あれだけスプリントすれば、リカバリーのために氷風呂で寝ないといけないよ。でも彼のハムストリングは普通ではない。他の人とは違う何かで出来ているに違いない。あれだけのスプリントをすれば、筋肉がどれほど痛むのか想像もつかない。それを彼は3日ごとに90分続けているのだからね。これはサッカー界全体でもほとんど類を見ない特性であり、彼はユニコーンだ」
「60分間サイドを上下動し、その後中央にポジションを移して突破するんだからね。(1stレグで)バイエルンは彼が疲れ果てたと思っていたんじゃないかな。試合中に彼のポジションを変えるのは、監督にとって重要な武器なんだ」(『Daily Record』より)。
1stレグのバイエルン戦では、前田は当初左サイドで先発していた。しかしセルティックは後半途中に中央のアダム・アイダを下げ、ジョタを投入。これでジョタを左サイドへ回し、前田はセンターフォワードに移った。サイドを上下動していた前田には疲労があったはずだが、ジョンストンは前田を新しく投入された選手のようだったと称賛している。あの運動量をキープできる選手は世界中を探してもほとんどいないだろう。
2ndレグでも前田は走り続けるはずで、そのハードワークこそバイエルン相手に奇跡を起こす絶対条件だ。