現在のイングランド代表は世界を代表するタレント集団ではあるが、やや気になるエリアの1つがセンターフォワードだ。
ここはバイエルンFWハリー・ケインが絶対のエースなのだが、ケインは現在31歳。2026北中米ワールドカップを迎える頃には33歳となっていて、年齢的にはパフォーマンスレベルが落ちても不思議はない。
2番手ではアストン・ヴィラFWオリー・ワトキンスがいるが、さすがにケインと比較すれば物足りなさが残るか。今季はアストン・ヴィラもチャンピオンズリーグに参戦しているが、これを来季以降も続けられるかは分からない。ワトキンスの2年後も予想しづらいところがある。
純粋なセンターフォワードの選手ではないが、英『Daily Mirror』が何よりも重要視するのがチェルシーMFコール・パルマーの活かし方だ。今やプレミアリーグを代表するアタッカーとなっているパルマーの才能は凄まじく、今季はここまでリーグ戦で11ゴール6アシストを記録。得点力、チャンスメイクのどちらも抜群のセンスだ。
まだ22歳と若いことも魅力で、2026年を迎える頃にはさらに恐ろしいアタッカーになっている可能性がある。
同メディアは「イングランドは2026年のワールドカップに向けてストライカーに不安がある。大会時にはケインが33歳を迎えているためだ。しかしパルマーが好調を維持するならば、彼が代表の成功に欠かせない存在となるはずだ」と期待をかけていて、パルマーのセンスを考えれば最前線起用も面白いかもしれない。
現在のイングランドは2列目がかなり豪華な陣容となっていて、レアル・マドリードMFジュード・ベリンガム、アーセナルFWブカヨ・サカ、さらにチェルシーFWノニ・マドゥエケ、ドルトムントFWジェイミー・バイノー・ギッテンス、アーセナルMFイーサン・ヌワネリといった選手たちがこの2年で成長を遂げれば、さらなるタレント集団となる。
誰をスタメンに並べるべきか迷うところで、思い切ってパルマーを1トップに回すのも悪くないか。トップ下にはベリンガム、右にサカ、左にはニューカッスルFWアンソニー・ゴードン、あるいは伸び盛りのギッテンスの成長に賭けるのも悪くない。最近は苦戦気味だが、マンチェスター・シティMFフィル・フォーデンも忘れてはならない。
いずれにしても、パルマーの才能を活かさないのはもったいない。指揮官に就任したトーマス・トゥヘルは攻撃陣をどのように編成するのか。サポーターたちがパルマーの活躍を望んでいるのは明らかだ。