ポステコグルー・トッテナムに足りないのは“柔軟さ”? キャラガーはスタイルを変えるべきと主張 「一つのやり方でプレイするという考え方ではダメだ」

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トッテナムの指揮官ポステコグルー photo/Getty Images

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このままで解任の可能性にも言及

リヴァプールのOBジェイミー・キャラガー氏はトッテナム率いるアンジェ・ポステコグルーのスタイルを疑問視している。

プレミアリーグ第15節でチェルシーと戦い、3-4の逆転負けを喫したトッテナム。試合序盤は持ち前のハイプレスを武器に試合を有利に進め、2点のリードを奪ったが、最終的には逆転を許してしまった。試合後、ポステコグルー監督はクリスティアン・ロメロの負傷交代と2度もPKを与えてしまったことが痛かったと語ったが、「今日は良いプレイができた」とも語った。

そんなこの発言に対して、批判のコメントを残したのがキャラガーで、トッテナムは対戦相手や試合の状況によってプレイの仕方を変える必要があると、英『Sky Sports』にて話している。
「アンジェは、彼らがどれだけ素晴らしいプレイしたかを語った。私がプレイしたリヴァプールの監督で、1試合で4失点した時、インタビューで自分たちのプレイが良かったと言う人がいるとは思えない。このようなプレイをすれば、マンチェスター・シティ戦のような結果も得られるだろうが、今回のように2点のリードに留まることもある」

「監督たちが 『決まったやり方でプレイし、決して変えない』と言うのは、私には理解できない。それはバルセロナのペップ・グアルディオラから始まったと思う。どこでプレイしても、自分たちのやり方でプレイするという考えだ。でも、あれは私がこれまで見た中で最高のチームだった」

「ペップ・グアルディオラはその後、毎シーズンリーグを制していたマンチェスター・シティのチームを変えざるを得なくなり、センターバックの選手をサイドバックに起用した。変わってはいけないという考えは私には理解できない。常にとは言わないが、アウェイのタフなスタジアムに行くなら、下位のチームと戦う時と同じようにプレイすべきではない」

「純粋な試合をし、トッテナムファンは『トッテナムを取り戻した』と歌うが、何も勝てないし、挑戦もできない。私は毎朝、太陽が照っていることを願って目を覚ます。だから短パンとTシャツを着ればいいが、雨が降っていたらコートを着る。一つのやり方でプレイするという考え方ではダメだ。うまくいかない。それが変わらなければ、彼は来シーズンここにいないだろう」

最終ラインを高い位置に設定する積極的な守備やハイプレスなど超攻撃的なポステコグルーのスタイルは「アンジェボール」と評されるが、様々なスタイルのチームが混在するプレミアリーグでは対戦相手や試合の状況によって柔軟に対応することが必要だとキャラガー氏は語っている。

ハマればプレミア屈指の破壊力を誇るトッテナムだが、今シーズンはここまで一貫性を欠いており、順位も現在11位と振るわない。まだシーズンは前半戦でここから巻き返すことも可能だが、ポステコグルー監督は現状を打開できるか。


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