昨季は2部で勝ち点101を稼いで昇格したが…… 青年指揮官コンパニ率いるバーンリーがプレミア19位に沈む試練

バーンリーを指揮するコンパニ photo/Getty Images

やはりプレミアのレベルは高かった

プレミアリーグの舞台は甘くなかったか。ヴァンサン・コンパニ率いる昇格組のバーンリーが19位と降格圏で苦しんでいる。

コンパニはマンチェスター・シティで長く活躍した元ベルギー代表の実力者で、昨季はバーンリーを1部昇格へと導いた。その戦い方はなかなか積極的で、昨季は2部で最も高い64.6%のポゼッション率を軸に87ゴールを挙げ、勝ち点101を稼いで昇格を決めた。

コンパニに指揮官としての信念があるのは明らかで、昇格した今季は開幕戦でグアルディオラ率いる王者マンチェスター・シティと対戦。0-3で敗れはしたが、バーンリーは積極的に繋ぐ自分たちの戦いを貫いていた。
今季プレミアでもバーンリーは全体12位となる46.5%のポゼッション率を記録している。これは40.4%のウェストハム、39.9%のエヴァートンなどと比較すると高い数字だ。しかし、バーンリーは19位と降格が目前に迫っている。ポゼッションがシュートまで繋がっていないのだ。

また、データサイト『WhoScored』は昇格に合わせて新戦力を獲得しすぎたと補強戦略のミスも指摘している。昇格したクラブが1部の戦いに備えて積極補強に動くパターンはよくあるもので、バーンリーもバーゼルからFWゼキ・アムドゥニ、アストン・ヴィラからMFアーロン・ラムジーら10人を超える新戦力を獲得していて、その補強に1億ポンド以上を費やしている。これもチームの顔ぶれが変わりすぎるのは逆効果だったか。

現在36試合を消化し、17位のノッティンガム・フォレストとは5ポイントの差がついている。残留へミラクルが必要で、指揮官としてはまだまだ若いコンパニにとって苦いシーズンとなっている。

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