優勝候補に完封勝利 戦術的な傑作と称賛されたトゥヘルのアーセナル対策

バイエルンのトーマス・トゥヘル監督 photo/Getty Images

4季ぶりの準決勝進出

17日(現地時間)、バイエルン・ミュンヘンはアーセナルとのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝2ndレグに臨み、1-0で勝利した。

2-2の引き分けに終わったロンドンでの1stレグ同様、17日の2ndも拮抗したゲーム展開となったが、バイエルンは64分にDFラファエル・ゲレーロの左サイドからの折り返しをゴール前に走り込んできたDFヨシュア・キミッヒがヘディングで合わせて先制に成功。結局このゴールが決勝点となってバイエルンが1-0で勝利し、2戦合計3-2で準決勝進出を決めた。

今大会の優勝候補の一角と目されていたアーセナルを破っての4強進出は、2011-12シーズン以来の無冠の危機も指摘されていたバイエルンにとって会心の勝利と言えるが、バイエルンのヘルベルト・ハイナー会長は試合後にトーマス・トゥヘル監督の采配が勝利をもたらしたと称賛した。
「トーマス・トゥヘルはエクセレントな仕事をした。ヌサイル・マズラウィとラファエル・ゲレーロを起用したことがパーフェクトにマッチした」(ドイツ紙『Sport Bild』より)

また、アメリカメディア『CBS』もトゥヘル監督が左サイドにマズラウィとゲレーロという守備力のある選手二人を配してアーセナルの攻撃のキーマンであるFWブカヨ・サカを封じ込めることに成功していたと分析している。

「この試合は、トゥヘルによる戦術的な傑作だった。マズラウィとゲレーロは素晴らしいパフォーマンスを見せた。アーセナルは、サカがこの試合でシュート0本に抑え込まれ、チーム全体のゴール期待値も0.79にとどまった」

FWキングスレイ・コマンとDFアルフォンソ・デイビスをそれぞれ怪我と累積警告で欠く中でトゥヘル監督は最適解を見つけ出し、さらに起用された選手達も抜群の働きぶりで指揮官の期待に応えたことが勝利に繋がったようだ。

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