デ・ロッシ監督、PKなし判定に激怒するも、試合後に負けなくてよかったと反省

レッチェ戦でのデ・ロッシ監督 photo/Getty Images

新しい戦術が上手くはまらなかったと語った

日本時間4月2日に行われたセリエA第30節、ローマはアウェイでレッチェとの一戦に挑んだ。結果はどちらも決定機を逃し続け、歯痒いスコアレスドローに終わった。ボール支配率ではローマが61%と上回ったものの、ゴールエリア付近の守備の甘さが目立ち、リーグ13位と下位に沈む相手に21本ものシュートを放たれ、何度も冷や汗をかいた。

ローマは後半開始直後にコーナーキックからMFニコラ・ザレフスキがエリア内で倒され、PK獲得かと思われたが、主審はそれを認めず。ダニエレ・デ・ロッシ監督はその判定に激怒し、試合後のインタビューでは「あれは明らかなPKだ」と主張しつつも、苦戦を強いられたことから「実質、勝ち点2を落としたというよりは勝ち点1を獲得したと思っている」と冷静に答えた。

そしてチームが苦戦した理由を分析し「これまでとは違うことを試してみたが、中央にボールを入れすぎて相手にうまく奪われてしまった。チームに切り替えの能力がなければ、このように苦戦することになる。我々はこれを改善しなければならないし、もっとタフでなければならない。今日の試合内容ではもっとひどいことになっていたかもしれない。すべてが足りなかったし、ビルドアップ中に少し足りない部分もあった」と反省の弁を述べた。調子を上げてきたローマだっただけに、急失速で残念な戦いぶりだった。
来週末に行われるセリエA第31節では、日本人MF鎌田大地が所属する宿敵ラツィオとの戦いが待っている。そしてラツィオと言えば新監督が就任したばかり。ローマと相対するまで、たった2試合しか行わず、準備すべき情報が多いとは言えない。デ・ロッシ監督は記者から次戦の対策をこれからどのようにするかと問われると「すでに始まっている。今後も無駄にする時間はない」と答えた。そして最後に「トゥドール監督は非常に優れた監督で、過去には結果も出している」と語り、表情を引き締めた。

監督就任から日が浅い両チームなだけに、この一戦の勝敗を予想するのは難しい。さらにローマダービーということもあって、死闘となることは間違いないだろう。試合の行く末に注目したい。

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