ブラッドリー、クラーク、ダンズ…… 躍動したリヴァプールの“最後のクロップ・チルドレン”たち

危険なシーンも作ったダンズ photo/Getty Images

出番が回ってきた

カラバオカップ決勝でチェルシーを破り、今季1つ目のタイトルを手にしたリヴァプール。PK戦突入かと思われた延長戦後半の118分、キャプテンのフィルジル・ファン・ダイクのヘディングが炸裂するという劇的な幕切れとなった。

この試合のトピックの1つは、リヴァプールのアカデミーの若手たちが躍動したことだ。先発したコナー・ブラッドリーはもちろん、途中からはボビー・クラーク、ジェイムズ・マコーネル、ジェイデン・ダンズ、そしてジャレル・クアンサーと次々と若手が投入された。

そのパフォーマンスも物怖じしないものだった。クラークは強気に仕掛け、ダンズは惜しいヘディングを放った。連動したハイプレスをかけるシーンも見られ、クロップのDNAが若き選手たちの間にも息づいているのだと思わせた。
クロップは躊躇なく若手を起用することでも知られているが、ダンズらの世代がクロップの薫陶を受けた最後の世代ということになるのだろうか。英『Daily Mail』は「クロップ監督は夏にアンフィールドを離れることになっており、ここで彼が若者たちに託した心遣いは、クラブに最も健全な未来を遺そうとする彼の意図の現れだった」と綴っている。ケガ人続出のなか、指揮官最後のシーズンに若手の働きはことのほか重要になってくるかもしれない。

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