“ローテーションの少なさ”がリーグ後半への懸念材料か プレミア制覇に向けて問われるアルテタの手腕

アーセナルの指揮官アルテタ photo/Getty Images

20年ぶりのリーグタイトルを狙う

今シーズン、20年ぶりとなるプレミアリーグ制覇を狙うアーセナル。現在は3位につけているアーセナルだが、上位3チームの勝ち点差はほとんどなく、アーセナル、リヴァプール、マンチェスター・シティの3チームによる優勝争いが現段階では予想されている。

そんななか、英『Daily Mail』のクリス・サットン氏とドミニク・キング氏は、ポッドキャストの「It's All Kicking Off」でアーセナルのローテーションの少なさについて話し合っている。

キング氏は「リヴァプールは39試合戦ったことになる。マンチェスター・シティも39試合を戦い、アーセナルは全公式戦で36試合を戦った。 リバプールは先発11人の組み合わせで215回変更した。マン・シティは160回。一方、アーセナルは99回しか変えていない」と語り、アーセナルのローテーションの少なさを示す統計を語った。
さらに続けて、「私が言いたいのは、彼らがガス欠になる時が来るのだろうかということだ。昨夜のポルトの勝利もそうだった。チームが昨夜のような敗北を喫したとき、それが長期的にどのような影響を及ぼすのか、私はときどき考えることがある」と話し、CLのポルト戦の敗戦の1つは選手たちの疲労だと考えている。

一方のサットン氏はアーセナルのローテーションの少なさは指揮官ミケル・アルテタのチームへの不信感の表れではないかと考えている。

「ミケル・アルテタがマンチェスター・シティやリヴァプールほどサブ組を使わなかったことについては、あなたの指摘に同感だ。リヴァプールはとにかく怪我人が多かったとは思うが、それはチームに対する信頼があるかどうかということに尽きる。それは、ミケル・アルテタが皆を暗黙のうちに信頼していないことを物語っている。 それゆえ、夏になれば、彼が市場で動き、戦力アップを図るのを期待すべきなのだろう」

アルテタは選手を固定して戦うことが多く、度々主力選手への負担は問題視されてきた。昨夏にはデクラン・ライスやカイ・ハフェルツといったメンバーを獲得し戦力アップを図ったが、まだシティのような選手層はなく、リヴァプールのように若い世代の台頭も見られないため、限られた中で戦う必要がある。

今シーズンも20年ぶりのプレミアリーグタイトル獲得を十分に狙える位置に今はいるが、ここから終盤にかけて優勝の鍵を握る1つはアルテタの手腕なのかもしれない。

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