再びの《なでしこ旋風》は日本女子サッカー界を変える W杯で起こした感動と興奮「日本は優勝候補のチームに変貌した」

W杯で世界の注目集めたなでしこジャパン photo/Getty Images

次なる舞台は来年のパリ五輪だ

なでしこジャパンのFIFA女子ワールドカップ2023は、スウェーデン代表に敗れてベスト8で終わりを告げた。

グループステージ3試合は11得点0失点と圧倒的な内容で全勝通過を果たし、ベスト16ではノルウェー代表を3-1で華麗に撃破。なでしこ旋風は確かに世界を熱狂させた。準々決勝でスウェーデンに1-2で敗れたのは残念ではあったが、なでしこのサッカーが残したインパクトは大きい。

日本国内におけるなでしこジャパンへの視線も変わったのではないだろうか。大会前は放映権の問題などネガティブな話題も出ていたが、試合を重ねるごとに国内での注目度も上がった印象だ。なでしこジャパン、女子サッカーへの関心は増したはずだ。
日本国内における女子サッカーの現状に関しては、スウェーデン戦前に『CNN』もこのように取り上げていた。

「今回の日本女子チームは別の課題を抱えている。それは数年にわたって低迷してきた日本の女子サッカーを活性化させるという課題だ。そんな女子チームは、ここまで最高の結果を残している。グループステージ、ベスト16でのノルウェー戦での力強い勝利により、日本は間違いなくワールドカップ優勝候補のチームに変貌した」

惜しくもスウェーデンに敗れる結果にはなったが、ベスト8が出揃った段階ではなでしこジャパンを優勝候補筆頭に挙げる意見も目立っていた。それだけ今大会で残したインパクトが大きかったということだろう。

10月からは来年のパリ五輪へ向けたアジア2次予選がスタートする。パリの地でも今大会と同様に華麗なフットボールを展開してほしいところで、今大会で手応えを掴んだ日本のサッカーファンも多いはず。5ゴールを挙げたMF宮澤ひなたのようなNewスターも誕生するなど、女子サッカーへの関心は確実に高まったと言える。

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